2016.01.07

新年の御挨拶&『あこがれ』

みなさま、あけましておめでとうございます。本年も、よろしくお願いいたします。

前回の更新から、あっという間に半年以上経ってしまった。なんか、去年と同じようなパターンだけど、昨秋から生活が激変してしまい、自由にできる時間が減ってしまったのも大きな要因だ。

昨年は、未年ということで、平穏な一年になってくれることを願ったのだけど、個人的に全然そうならなかったのは、全く予想もできなかった(^_^;。

申年の今年は、世界的に既に波乱含みだけど、個人的には努めて平穏に過ごしたいと思っている。

そんな中で年末に読んだのが、川上未映子 『あこがれ』 新潮社 。図書館で見つけて手にとったのだけれど、川上さんの小説の手触りは、やっぱり妙にしっくりくる。

今回は、10歳くらいの少年が主人公。これからいよいよ思春期に入ろうという、とても微妙な時期の少年の心理が、絶妙な温度で描かれていて、避けようのない現実も垣間見えるものの、じんわり暖かくなるような小説だった。

こうしてひさしぶりに記事を書いてみて、「書く」という行為は、いろいろな意味でいいことだなと、改めて感じた。何とか時間を確保して、今年も書いていきたい。

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2015.06.26

映画『海街diary』

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梅雨真っ只中。庭のアジサイが満開になっている。
前回の更新から早4か月。やまない雨はないという。たとえやまなくても、小雨くらいなら良しとしよう。
静かに降り続ける雨が、そんなことを考える余裕を与えてくれた。
明日あたり、久しぶりに荒井由実の『雨のステーション』を聴こう。

先日、映画『海街diary』を見てきた。TV等でこれでもかというくらい宣伝されていて、天邪鬼のオカダとしては、見る意欲が大分削がれていたのだけど、是枝裕和監督の作品ということで、仕事にかこつけて街に出たついでに見てきただ。

是枝作品ということで、最初から安心して見ることができた。
鎌倉の、四季折々の佇まいを見ることができるだけでも、この映画を見る価値はあると思った。

主人公である四姉妹それぞれの個性の違いがしっかり描かれていて、四人の女優それぞれが持ち味を生かして演じていた。
中でも、四女役の広瀬すずは、全盛期の宮沢りえを思い出させるような溌剌さに溢れていて、見ていて眩しいくらいだった。こんな子が同じクラスにいたら、間違いなく片思いしてしまうだろうなあ。
次いで綾瀬はるかも、屈託のある長女役を、巧く演じていたと思う。
次女役の長澤まさみも、お酒好きの恋多き女がハマり役だった。
三女役の夏帆も、ちょっと不思議なキャラにマッチしていた。

やや、いろいろなエピソードを詰め込み過ぎたきらいはあったけど、佳作と呼ぶに相応しい作品に仕上がっていたと思う。
父と子、母と子、姉妹、夫婦……。家族のあり方について、様々に思いを巡らせてしまう映画だった。
同じように、家族を描いた、是枝監督の『歩いても 歩いても』をもう一度見たくなった。
原作の吉田秋生のマンガも読んでみたい。

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この映画のパンフレット。もう少し大きいサイズにして欲しかった。

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2015.02.27

『人生からへこんでる時間が減る習慣』

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もう2月も終わり。庭の梅も咲き始め、春の訪れを感じさせてくれる。それは、つらい花粉症の季節の始まりでもあるのだけど。

また落ち込むことがあり、そんなときに 植西聰 『人生からへこんでる時間が減る習慣』 青春新書プレイブックス を読んでみた。著者は心理カウンセラー。『「折れない心」をつくるたった1つの習慣 』等の著書多数。

この本は、全部で8章に分かれていて、人生をポジティブに生きるために必要なコツがわかりやすく実践的に書いてあって、いくつか参考になる言葉があった。

例を挙げると、『「怒らないで物事を解決する」ことを習慣にする』、「スタートダッシュよりも、ラストスパートに重点を置くほうがいい」、『「悩む」ことでなく「行動する」ことにエネルギーを使う」、『「人からどう思われるか」ではなく、「人のために何ができるか」を考える』、等々。

読んで、少し心が軽くなった気がした。

本当のところを言えば、村上さんのところに相談したかったのだけど、ぐずぐずしてる間に受付期間が終了してしまった(^_^;。仕方がないので、春樹さんと相談者とのやりとりを読みながら、ヒントを探すこととしよう。

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