2009.07.10

『もったいない主義』

Porchulaka0710

わが家でもポーチュラカが咲いている。近所のホームセンターで売っていたので、深く考えずに買ってきて植えたのだけど、これは這い性で横に広がるらしい。結果的にハンギングバスケットにピッタリだった。鬱陶しい梅雨空の下、眺めていると清々しい。

映画『おくりびと』の脚本を書いた小山薫堂さんの 『もったいない主義―不景気だからアイデアが湧いてくる! 』 幻冬舎新書 が、本屋さんで目に留まったので、買って読んでみた。

著者は、「もったいない」という思いがアイディアを生むきっかけになることが多いという。例えば、「受付しかしない受付嬢はもったいない」。そこから受付嬢にパン屋さんをやってもらうことを考えて実行してしまう。そんな風に、企画、アイディアを出すということについて書かれていて、著者の発想の豊かさ、ユニークさに、とても驚かされた。

ある人の分析によると、著者は「COPS」という能力に優れているという。それは、一見何の関連性もない、別々のものを引き合わせることによって、新たな価値を創造する能力のことだそうだ。これって、内田樹先生がよく口にされる「ブリコラージュ(Bricolage)」ということとほぼ同じようだ。

そういうのはオカダのもっとも苦手とするところなんだけど、著者を真似ていろいろ空想してみることから始めるといいかもいれない。

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2009.07.02

『整形前夜』

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この3日ほど、強い雨が断続的に降った。こちらの水不足もだいぶ緩和されて、ほっと一息。庭の片隅に咲いていたゼラニュームの花は、ほとんど散ってしまった。涼しくなるまでしばしのお別れ。

そんな折り、穂村弘 『整形前夜』 講談社 を読んだ。穂村さんは歌人なのだけど、オカダは短歌にはほとんど興味がない。でもエッセイは独特の味わいがあってすごく面白いので、単行本はほとんど読んでいる。

この本には、「an・an」から「産経新聞」まで、様々な媒体に書いたものの中から、主に記憶や日常について書いた文章と言葉や本について書いた文章の2種類が収録されている。

記憶や日常について書いたものの方は、まさしく「ほむほむワールド」全開といった趣だった。穂村さんの書くものの面白さは、穂村さんの感覚が普通の人と微妙にズレていて、そのズレ具合を本人が自覚していて、その微妙さをうまく掬いとって言葉にしているところだろう。読んでいて、思わず吹き出してしまうことも多い。また、オカダのようなオタクにとっては、結構共感できる部分もあったりする。

その穂村さんが数年前結婚したと聞いたときは、内田樹先生のときと同じようにショックだった。一生、喪男(独身)を貫くとばかり思っていたのに。

言葉や本について書いた文章の方では、「言語感覚」という文章に興味を惹かれた。『「一見無関係な言葉同士が別次元で響き合う」という詩的原理の根底には、我々の日常の生そのものが死という絶対的意外性を内包している、という命のメカニズムがあるのだろう』と書いてあるのだけど、これって「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している」という『ノルウェイの 森』に出てきた文章と同じ意味ではないか。

この本は、バラエティに富んでいて、かなり濃い内容だった。本好きの人なら結構共感できるところが多いかもしれない。

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2009.06.25

『人生2割がちょうどいい』

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先週末、梅雨の晴れ間の一日、本当に久しぶりにテニスをした。朝の10時だというのに日射しはきつく、身体が全然動かなくてダメダメだったけど、コートを吹く風はとても気持ちよかった。

そんな折り、岡康道、小田嶋隆 『人生2割がちょうどいい』 講談社 を読んだ。岡康道さんは、小田嶋さんの高校大学の同級生で、今はクリエイティブディレクター、CMプランナーをしている人。この本は、『日経ビジネスオンライン』に連載された二人の対談をまとめたもの。

小田嶋さんの強烈な個性は前から知っていたが、岡さんもそれ以上にスゴかった。例えば、高校生のときに無免許、スピード違反で捕まって家裁に呼び出されたとき、保護者の役を老け顔の同級生にやらせ、浴衣を着せて、着流し姿で連れていったそうだ。そんな岡さんも、電通に入って数々の優れたCMを作り、今は独立してやっているという。

この2人の話を読んでいると、人生や社会に対する考え方が「常識」とは全くかけ離れていることに驚かされた。

人生2割というのは、手抜きしろということじゃなくて、10割の全力でやるときも当然るけど、トータルしたら2割でいい、という話なのだけど、目から鱗というか、非常にインパクトのある内容だった。

我が身を振り返ってみると、小さくまとまってる、と言えるかもしれない。少しは枠からはみ出すことも必要かもなあ。

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