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2005.03.11

鹿島茂先生もえらい

週刊文春3月17日号の「私の読書日記」のコーナーで、鹿島茂氏が内田先生の『先生はえらい』を評されている。鹿島氏曰く、「これは名著である」。さらには、「昨今の大学改革の『学びの主体性』論議に痛撃を与える真の教育論である」と結んでおられる。

鹿島氏は共立女子大学文芸学部教授だそうだが、『先生はえらい』を名著と判断されるとはさすがである。そのコーナーでは、先にシュルレアリスム作家ジュリアン・グラックの『ひとつの街のかたち』という本を「街路のシュルレアリスム」というキー概念でもって紹介し、次いでシュルレアリスムの「誤解という方法」を精神分析に応用したジャック・ラカンについて言及し、そして『先生はえらい』評へと筆を進めておられる。その話の展開は、さすがはフランス文学者と思わせる。

『先生はえらい』はbk1の新書ランキングで11位と、かなり売れているようだ。まさに洛陽の紙価を高めるとはこのことだろう。

そういえば、『先生はえらい』の中で夏目漱石の『三四郎』に出てくる先生のあだ名が、p144では「偉大なる暗闇」とあり、p153では「大いなる暗闇」とある。どちらが正しいのか、どちらも出てくるのか、原典をすぐに参照できる環境にないので、そのうち調べてみようと思っていたが、ネットで検索してみると、青空文庫で全文を読むことができた。調べてみると、「偉大なる暗闇」の方が正しいようだ。まあ、どっちでも同じようなものではあるが、これで夜ぐっすり眠れるというものだ。

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