中間的共同体の再構築を!
内田先生が、山田昌弘『希望格差社会』筑摩書房 という本について言及されている。オカダも興味があって先日読んだところだった。
現状の日本社会を「希望格差社会」とネーミングした著者のセンスには感心したが、確かに読み終わって暗澹たる気持ちになった。
しかし問題は、このような「リスク社会」が到来したのはなぜかという点だ。この本の著者の山田氏は、その原因をロバート・ライシュの提唱する「ニューエコノミー論」に求めている。だがそれは、オカダにとっては見当違いと思われる。
そもそも現在の日本の15年に及ぶ不況は、政府が誤ったマクロ経済政策をとって、バブル経済を生起させ、かつそれを急激にしぼませてハードクラッシュを起こさせ、なおかつうまく景気を浮揚させることができなかったことによる。
その結果、企業は自らの生き残りのため、労働者の解雇、賃金引き上げといったいわゆるリストラ、新規採用の削減、正社員のパート・派遣社員へのシフトを行ってきた。その最大の犠牲者が現在の若者たちなのである。
それでも、現状が『希望格差社会』であることについてはオカダにも異論はない。ならその解決策はないのか。内田先生は、中間的共同体の再構築を提案しておられる。「喜び」は分かち合うことによって倍加し、「痛み」は分かち合うことによって癒される、とおっしゃる。目のつけどころがさすがである。
オカダが住んでいるのは田舎であり、まだまだ地域住民の繋がりが強く残っている。地域住民が助け合いながら共に暮らしてゆくことは個人のリスクを軽減する上でもとても良いことだと思う。中間的共同体としての地域コミュニティをより良いものにするのはどうしたらよいか、これから考えていきたいと思っている。


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