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2005.10.26

メイド喫茶考現学

先週末、福岡へ出張したついでに、初めてメイド喫茶へ行ってきた。オカダは基本的に書斎派であり、活字から知識を得る場合が圧倒的なのだが、たまには書を捨てて街へ出、フィールドワークをしてみようと思ったのだ。

福岡の繁華街、天神に着いて、「天神style」という店を目指し、ネットで調べたあたりをうろうろするも見つからず。「メイド喫茶はどこですか?」と誰かに訊くのも憚られ、探して回った挙げ句ようやく見つけた。ビルの2階だったのだ。ネットをよく見ておくべきだった。

店のドアには、先日警察から「風営法に抵触する恐れがある」と警告を受けたところでもあり、「当店では接客はしますが接待はしません」と書いた紙が貼ってあった。

思い切ってドアを開けると、基本どおりの「お帰りなさいませ、御主人様」の声が。やっぱりちょっと恥ずかしいものがあった。店内は白い内装に、窓にはレースのカーテン、木のテーブルと椅子に、オフホワイトのテーブルクロスと、落ち着いた雰囲気だった。店には3名のメイドさんがいて、黒のワンピースに白いエプロンという格好だけど、それぞれ微妙にバリエーションが違っていて、1人は小柄な子、もう1人はメガネに短めのスカート、もう1人はスマートな子というラインナップだった。

お客は、やはり20代の若い男性が中心のようだ。お昼どきのせいか、カップルや、女の子が1人混じったグループもいたが、VIP席のカウンターに座ってたのは男性ばかり。いかにもオタクそうな感じがしたのは先入観を持って見たせいか。

喉が乾いていたのでアップルジュースを注文し、店内を観察。隣の席の客がオムライスを注文して、「ご主人様の好きな文字をケチャップで書かせて頂くのはもちろん、ふんわり玉子焼きを目の前で開かせていただきます 」というサービスを受けるのを見物。

カウンター席の男性たちは、常連なのか、カウンターの中のメイドさんと会話したり客同士で喋ったりしていた。その中の1人は20歳くらいで、頬を赤くしながらメイドさんと楽しそうに話しているのが印象的だった。

オカダも席が空けばVIP会員になってカウンター席に座ろうかとも考えていたのだが、いつまでも空きそうになく時間もないので店を出ることにした。勘定は席に着いたままで済ますことができ、メイドさんの1人がドアの外まで見送ってくれて、やはり「行ってらっしゃいませ、御主人様」と声をかけられた。

正直言って、若者がはまるのも当然だろう。メイド喫茶は、2001年3月に「Cure Maid Cafe」(キュアメイドカフェ)が秋葉原にオープンしたのが最初だと言う。重要なのは、メイドというものが象徴する意味だろう。若い男性が、数あるコスプレの中でもなぜ「メイド服」を好むのか、そこにメイド喫茶が流行している鍵があると思う。当然ながら主人とメイドというのは主従関係であり、対等な関係ではない。その関係こそが重要なのだ。(この項、続く)

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Comments

こんにちは。
いま話題の萌え~のメイド喫茶ですね。
女性一人ではなかなかメイド喫茶には入りにくいので、興味深く読ませていただきました。
若者がはまるのも当然というご感想。びっくりです。
一部の人にしかうけないだろうと思ってたので。
心の底では主従関係っていうのを多くの男性が望んでるっていうことでしょうか?

Posted by: ciao* | 2005.11.02 at 02:27 PM

ciao*さん、こんばんは。
メイド喫茶というのはやはり男性向けのサービスでしょうから、確かに女性1人では入りにくいでしょう。
そしてメイド喫茶が全国にできつつあるというのは、それを受け入れる人たちが増えているということでしょうね。
3次元の、つまり現実の女性とうまくつきあえないオタクたちが2次元の世界のキャラに萌えるわけですが、メイドさんたちというのはその中間の2.5次元のような感覚かと。
で根底には、自分の言うことを聞いてほしい、尽くしてほしいという気持があるような気がします。

Posted by: オカダ | 2005.11.02 at 08:14 PM

Hello, yup this paragraph is actually fastidious and I have learned lot of things from it concerning blogging. thanks.

Posted by: how to configure best arris best wireless cable modem | 2015.08.24 at 03:38 PM

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