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2005.11.24

LVP-HC3000購入

長年使っていた三菱電機の単管式ビデオプロジェクターLVP-1000が、ぼやけてしか映らなくなり、メーカーに問い合わせたところ、もう補修用のブラウン管の在庫がないという。

そこで仕方なく、三菱電機のDLPプロジェクター、LVP-HC3000を購入した。ちょうどmurauchiで特価販売していたので、現物も見ずに飛びついてしまった。DLPプロジェクターも安くなったなあ。しかし、予想どおり投射距離が長いので、床置きだと苦しい。ポールを使って天井近くに吊すか思案中だ。

もちろん、画質は素晴らしい。といってもDVDしか見ていないのだが。今のところレインボーノイズも一瞬見えただけだ。

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2005.11.16

御輿を担ぐ人

先週末、車で走っていたら、秋祭に出くわした。大勢の男性が「牛鬼(うしょうにん)」を担いで歩いていた。もう少し行くと「五つ鹿踊り」の衣装をつけた子どもたちがいた。聞けば、うしょうにんを担ぐのは成人男性、五つ鹿踊りを踊るのは男の子に限られるそうだ。

オカダの地元では、御神輿は男性だけが担ぐもので、子ども御輿も男子のみ、女の子たちは着物を着たりよそ行きの洋服を着たりしておしゃれをして、神社で御神輿を見物するだけだった。そういう点では、女性はお祭りにおいては主役になれなかったのだ。女の子の中には、自分も御神輿を担ぎたいと思った子もいたのかもしれない。

ところが、今では子どもの数が減ったせいで、子ども御輿を担ぐのは男女両方の小学生ということになり、結果的に男女平等がもたらされた。しかし同じ町内でも、別の地区ではやはり子ども御輿を担ぐのは男子だけというところもあるそうだ。

女の子でも希望すれば御輿を担ぐことができ、男の子でも嫌なら担がなくてもいい。そういうのが一番自由でいいのかもしれない。

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2005.11.11

怒りの方法

内田樹先生が、大峰山のことについて2度に渡って書かれている。オカダはそれを読んで、辛淑玉『怒りの方法』岩波新書という本を思い出した。

大峰山に行った性同一性障害のひとびとは、「性差別の撤廃」を謳っているいるのだろう。日本で唯一の女人禁制である大峰山に入ることが、「性差別の撤廃」の象徴としての意味を持つというのは理解できないこともない。

しかし、その人たちの具体的目標は、大峰山に一般男性と同じようにハイカーとして、観光客として入りたいということのようだ。これは運動の具体的成果としては、あまりにも切実さの乏しい問題だという気がする。日本社会における性差別の問題で、もっと切実に、緊急に解決されるべきものがまだ多くあるのと思う。そういう問題に対して運動するのであれば、一般の人々の理解も得られるのではないか。

そしてまた、あのような内容の質問書を作成し送付したこと、結果として入山を強行した人が出たことは、運動の方法として非常にまずかったと思う。

内田先生は、「大峰山炎上」のエントリーで、

ある種の人権主義や市民派も相当に風向きが悪い。
それは、これらの社会理論が「弱者が『政治的正しさ』をかざしてふるう権力」に対する倦厭感を私たちの社会に瀰漫させたことに原因がある。
いずれ、この倦厭感はこれに類する無思慮な言動をきっかけにして「暴発」することになるだろう。
私がおそれるのは、そのときにフェミニズムや人権思想や市民主義のもたらした「最良の成果」が、「産湯と一緒に」棄てられてしまうのではないかということである

と書かれている。

『怒りの方法』のよれば、

日本社会は「判官びいき」と言われる。たしかに弱者が物言わず耐えている間は、同情を寄せる。だが、その弱者が声を上げて主張しだすと、今度は強烈な嫌悪感と憎悪で攻撃し、そして排除する。「権利ばかり主張する奴だ」「世間を騒がせる迷惑な奴だ」などと。

ということで、残念ながらこれは事実だろう。だからこそこの本に書かれているように、怒りを表現するには、然るべき対象に対して、正しい方法をもって行うことが大切だと思う。

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2005.11.04

本の収納

きのうは久々に時間があったので、部屋の整理をした。本が部屋中に溢れている状態だったのだ。本好きで購入派のみなさんは同じだろうけど、本というものはどんどん増殖してしまう。本は生モノと同じで、見つけたときに買わないと、すぐなくなってしまうから、ついつい買い込んでしまう。インターネットのオンライン書店も便利で、欲しい本はすぐ届くというのもそれに拍車をかけている。

もう本を置くスペースがないので、押入にしまってあった百科事典を思い切って捨てることにした。もうかなり古いもので、見ることはほとんどないし。地元の図書館に訊いてみたが、引き取れないというつれない返事だった。もったいないとは思うが、背に腹は代えられない。

そういえば内田樹先生は、過去数年間読まなかった本や着なかった洋服は、潔く処分されているそうだ。以前『捨てる!技術』という本がベストセラーになって、オカダも読んでみたが、なかなか捨てられない。立花隆さんが『文藝春秋』にこの本に対する反論(後に『ぼくはこんな本を読んできた―立花式読書論、読書術、書斎論』文春文庫に所収)を載せていて、共感を覚えた。さらに、オカダは本に線を引きながら読むので、売ることもできないし。

フリーライターの永江朗さんは、『狭くて小さいたのしい家』原書房 という本によると、自分の家を建てるときに、本の収納量は本棚の長さで考えるべき、という考えに基づき、合計50メートル!の棚を作ってもらったそうだ。物書きだけに、すごい量だ。うちの場合どれくらいになるか、今度計ってみよう。

これ以上本を収納するために、天井までの高さの突っ張り本棚を買うか、思い切って本棚を大工さんに作ってもらおうかとも考えるのだが、部屋は木造の2階なので、以前新聞ネタになったように床が抜けないか心配だ。

以前のエントリーで書いたように、本が増えることでお金や、本を整理するために時間が減るわけだが、こればっかりは仕方がないと割り切っている。

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2005.11.02

三浦展『下流社会』

三浦展『下流社会』(光文社新書)を読み終わった。きのうの日記に内田樹先生も感想を書かれていたが、そういえば昔、「○金」「○ビ」という言葉が流行った。amazonによれば、『金魂巻(キンコンカン)―現代人気職業三十一の金持ビンボー人の表層と力と構造』という本が出版されたのは1984年だから、もう20年も前のことだ。ちなみに、田中康夫さんの『なんとなく、クリスタル』が発表されたのは1980年。日本は、73年に高度経済成長が終わり、85年のプラザ合意を契機として、バブル時代に突入していくわけだ。

それから20年、バブル崩壊後低迷している経済状況の下で、内田先生の言う「下流生活者」たち(それはフリーターの人たちのことだと理解している)が増えたのは、第一に政府や日本銀行がマクロ経済政策に失敗してデフレを長く続けさせたこと、第二にその不況の中で企業が「リストラ」と称して人件費を抑制するために、政府が企業の側の「働かせる自由」を大きくする労働政策を行い、アルバイト、パート、派遣社員の増加により正規雇用の職員になる機会が大幅に減ったこと、第三に、自分のやりたいことをやるためにはアルバイトを長く続けることも、転職を繰り返すこともいいことだとの、リクルート社を始めとする企業の宣伝が浸透したこと、などが理由だと思う。

一方、当のフリーターの人たちも、この本に「頑張っても頑張らなくても同じ『結果悪平等』の社会より、頑張らない人が報われることがない格差社会の方を、国民も選択し始めているようにも見える」(266p)と書かれてあるように、竹中平蔵氏が主張する「頑張った人が報われる社会」、そして「勝ち組」と「負け組」にはっきりと分かれる社会、そして「負け組」になったのはあくまで自己責任という、つまりはアメリカ型の自由競争至上主義的社会を支持しているように見える。そして、意欲も能力もなくてもなんとか生活できる現状に満足している人も多いのかもしれない。

しかし、真面目に働けば年齢の10倍程度の収入を得られ、望めば結婚もでき、住宅ローンを組んでマイホームも手に入れられるような生活ができる社会の方が、誰にとっても暮らしやすいと思う。でもそれは、「結果悪平等」ということにされてしまうのだろう。正規雇用の職に就けないために、それらを望んでも得られないフリーターの人たちも多いようだが、そのような状況は非常に問題があると思う。

ちょうど「週刊ポスト」11月11日号でも、巻頭特集で『あなたも「下流社会」に転落する!』という記事が載っていた。著者の三浦展さんは、「子供を『下流社会』の住人にしないためには、どうしたらいいか」という問いに、「まずは、自分の子供を絶対にフリーターにせず、首根っこをつかまても正社員にすることです」と答えている。

しかし、新卒時にうまく正社員になれるかどうか勝負が決まってしまい、それは今の雇用状況の下ではかなり厳しいことで、それに失敗すればフリーターを続けざるを得ないという現状では、果たして有効な対策と言えるのか疑問だ。まずは景気をよくすること、及び今のような「働かせる自由」を制限することによって、雇用状況を改善することこそ先決だと思う。

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