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2006.05.30

晴耕雨読の日々

土曜日、地域のボランティアで、いも畑作りに出かけた。雑草を抜き、鍬で掘り起こして、畝を作った。後日ここに子どもたちがサツマイモの苗を植えるとのこと。ずっとしゃがんで雑草を抜き、慣れない鍬を使って、膝と腰が痛くなってしまった。普段、お箸より重たいものを持たないし(笑)、やっぱり運動不足だなあ。

午後から暇だったので、庭の草むしり。いつもは親に任せっ放しだけど、少しは手伝わないと(笑)。そして、伸び放題になってる南天と柊の木を剪定する。ちゃんとやろうと思って図書館でガーデニング関係の本を借りてきてやってみた。切るのが面白くて、やってるうちにどんどん切り過ぎてしまった。ちょうど、素人が子どもの散髪をするときみたいな感じかも。

ヤヤーさんとこで毎日きれいな花の写真を見たり、hoddyさんが家庭菜園でじゃがいもを育ててるのを見て、最近、自分も何かやってみたいという気になっていた。それで、庭の隅にちょっと空いているスペースがあったので、ホームセンターで目についたレースラベンダーの鉢植えを4本買ってきて植えてみた。ちゃんと根付くといいけど。

マンガ『家栽の人』の桑田さんみたいに、植物のことに詳しくなるのが夢だけど、この俄ガーデニング熱もはたしていつまで続くことやら。

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2006.05.26

『古本屋の女房』

田中栞『古本屋の女房』平凡社 を読了。著者は、「黄麦堂」という古書店店主の奥さん。出版社の編集者を経て、現在は校正の仕事をしているとのこと。何よりも本が好き、そして本屋が好き。オカダも本、本屋好きだけど、全然レベルが違う。

内容は、古本屋についての部分と、古本屋めぐりについての部分とに大きく分かれていて、前者では「古本屋のトイレ」の話とか面白かった。圧巻は、2歳の娘さんをベビーカーに乗せて古本屋めぐりをすることろ。子どものための大きな荷物を抱えつつ、大量に本を買い漁るさまはすごいとしか言いようがない。

その古本屋めぐりは、セドリ(他店の本を自分の店で売るために買う行為)も兼ねていて、ブックオフで大量にコミックや文庫、それもボーイズラブ小説!などを何十冊も買ったりとすさまじい。

著者はセドリに協力する理由を、第1に大量に本を買うときの爽快感、第2に古本屋にいるだけで幸せな気分になれるから、と書いているが、その気持ちはよくわかる。本屋で買い物かごにどんどん本を入れていくのは気持ちがいい。家に帰ってから、またこんなに買ってしまった&ついついこんな本まで買ってしまった、といつも後悔する羽目になるのだけど。

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2006.05.23

スガシカオ

そういえば、村上春樹の『意味がなければスイングはない』文藝春秋 についてまだエントリーを書いてなかったのを思い出した。この本の帯には、「月が消え、恋人に去られ、犬に笑われても、なにがあろうと音楽だけはなくすわけにはいかない」と書いてあって、とても惹かれた。最近、音楽についても書いてなかったので、ちょっと書いてみる。

この本には、様々なジャンルの音楽家について書かれている。ジャズでは、お気に入りのスタン・ゲッツの他に、シダー・ウォルトン、ウィントン・マルサリスが取り上げられている。

クラシックでは、シューベルト、ゼルキンとルービンシュタイン、フランシス・プーランク。

ポップスではお気に入りのビーチボーイズのブライアン・ウィルソン、そしてブルース・スプリングスティーン、ウディー・ガスリー、それに、日本のスガシカオ。

この中に日本のスガシカオが入っているのはとても意外だった。今まで、春樹さんが日本のポップスについて書いたものを読んだ記憶がなかったからだ。それで早速『CLOVER』というアルバムを買って聴いてみた。何というか、独特の声とメロディー、歌詞もちょっと変わっている。なるほど、こういうのが春樹さんの耳に残ったのかと納得。オカダとしてはそんなにいいと思う程でもないのだけど、何度も聴いているとじわりと歌が身体に沁みてきてクセになる、そんな感じだ。

ちなみに、このアルバムに入っている「Progress」という曲は、NHKTVの「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組のテーマ曲として使われている。テーマ曲の方は、kokua という番組のオリジナルユニット(スガシカオも入っている)が演奏している。あの歌を聴けば、スガシカオの魅力の一端がわかると思う。

他のアーチストについても、後日書きたいと思っている。余談だけど、ウィントン・マルサリスのところで、「キース・ジャレットの音楽の胡散臭さよりは、ウィントン・マルサリスの音楽の退屈さの方を、ずっと好ましく思っている」と書いてあったのは、キースのファンとしては残念だった(笑)。

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2006.05.19

『絵はがきにされた少年』

藤原章生『絵はがきにされた少年』集英社 を読んだ。毎日新聞の特派員である著者が95-2000年アフリカ滞在中に経験したことをまとめたもの。第三回開高健ノンフィクション賞受賞作品。

アフリカの様々な国の様々な人々にインタビューし、交流して、今なお貧困に苦しむ人たち、病気・エイズ、人種による差別、民族間の争い・大量虐殺等について書かれている。、

絶望的な状況の中でも、希望を失わずに力強く生きている人もいる。著者は言う。「どんなことにも面白み、深みを見つけようとする人と、何事にも不平を言い募る人。人間はこの二つに分けられる」、と。オカダはどちらかと言うと後者のタイプだから、耳が痛い。

また著者は、「助けるとは無償のようでいて、実は助けられる側になんらかの見返りを求めている。援助には見えない依存関係が隠れている」と語り、人を助けるということについて思いを巡らせている。そして、「救うべき相手をまず知ることから始めなければならない」と結んでいる。

確かに世界中には救いを待っている大勢の人たちがいる。オカダのところにも様々な援助依頼の手紙や、飛び込みの寄付金集めのボランティアの人々がくる。しかし、心苦しいけどその総てに応えることはできないし。

普遍的な人間というものの姿、また生きていくということについて、いろいろと考えさせられた。

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2006.05.17

ハリーポッター新刊発売

だそうで、NHKのローカルニュースでも取り上げられていた。地元の明屋書店で、通常9時開店なのに開店前の店の前で、朝7時半から販売していた。田舎でも売れてるようだ。 

買いに来た何人かのお客さんがインタビューに答えていたけど、その中の1人の男性は、20台半ばくらいで割とイケてる顔とファッションだったのに、「いい歳して、遠足の前の日の子どもみたいにワクワクしています」と喋って、その喋り方がもの凄く気持ち悪くて、典型的なヲタクみたいな感じだった。オカダも非常にヲタク属性が高いので今後十分気をつけよう。

ハリーポッターは、映画を3作見た。本は、映画の第1作を見た後に第1巻を読みかけてリタイアしてしまった。映画の第1作はかなり面白かった。何より魔法学校という設定が目新しくかったし、ハリー、ロン、ハーマイオニーとそれぞれの個性も際立っていたし。でも、2作目以降はもうひとつだと感じた。でも4作目も見てしまうだろうけど。

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2006.05.12

『私の嫌いな10の人びと』

中島義道『私の嫌いな10の人びと』新潮社 を読んだ。中島さんの本は面白いので何冊か読んでいる。で、著者が嫌いな人はと言うと、

1 笑顔の絶えない人
2 常に感謝の気持ちを忘れない人
3 みんなの喜ぶ顔が見たい人
4 いつも前向きに生きている人
5 自分の仕事に「誇り」をもっている人
6 「けじめ」を大切にする人
7 喧嘩が起こるとすぐ止めようとする人
8 物事をはっきり言わない人
9 「おれ、バカだから」と言う人
10 「わが人生に悔いはない」と思っている人

どれもなるほどと共感できるものだったけど、自分に当てはまるものもいくつかあってギクッとした。その中で、特に「けじめ」を大切にする人の章が印象深かった。

けじめを大切にする人は、極度に常識的な人だという。男と女のあいだのけじめ、夫婦のあいだのけじめ、先生と生徒のあいだのけじめ……等々、真顔で一定のルールをもち出して、「さあ、従え」と迫る。

そして、けじめを大切にする人は、全然考えない人であるという。彼らは、理性や言葉を大切にしない。概念を積み上げ、議論を積み重ねて、真実に至るという方法ほど、彼らにとって疎遠なものなはい。なぜなら、そんなことしなくても、もうはじめからけじめは揺るぎないものとして決まっているからだ。

これを読んで、藤原正彦『国家の品格』新潮新書 に、『人を殺していけないのは、「駄目だから駄目」ということに尽きます』と書いてあったのを思い出した。藤原氏こそ、まさしくけじめを大切にする人なんだろう。

そして著者は、けじめを大切にする人の一種として、「ひとの迷惑になることをするな」と説教する人を挙げる。しかし、「迷惑」とは何か? ある人にとって迷惑でも、別の人にとっては歓迎すべきことかもしれないではないか、と。

hoddyさんが、『禁煙ファシズム』という本を評している。この本は未読だけど、小谷野さんのブログは読んでるので、小谷野さんの主張も理解できる。今の禁煙運動は、「喫煙 = ひとの迷惑になる行為 = 悪」という単純な図式になっていて、タバコを吸いたい人の気持ちが全く無視されているように感じる。

けじめを大切にする人があまり増えると、なんかギスギスして住みにくい世の中になりそうだ。

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2006.05.10

『東京タワー』

すべての男はマザコンである、と言ったのは村上春樹のライバル村上龍だったと思う。男にとって母親というのは特別な存在だ。この本の作者のように母と子2人だけで暮らしていると、なおさらだろう。

リリー・フランキーの『東京タワー  オカンとボクと、時々、オトン 』扶桑社 を読んだ。ベストセラーだし、第3回本屋大賞受賞作だし、読むつもりはなかったのだけど、図書館にあったのでついつい借りてしまった。

評判どおり、しみじみとしたいい内容だった。特に前半の、「ボク」の子ども時代の話がよかった。炭坑の町での、母子2人の慎ましい生活。「ボク」の、「オトン」不在に対する屈折した思い。それらが淡々と描かれていて、じんわりと心に沁みた。

読み終えて、後で後悔することのないように、母をもっと大切にしようと思ったのだけど、いざ目の前にするとやはり何となくうっとうしく感じてしまう。こうしてそばに居るだけでも親孝行、というのは虫のいい話だろうな、やっぱり。

「どれだけ仕事で成功するよりも、ちゃんとした家庭を持って、家族を幸せにすることの方が数段難しい」と書いてある箇所があって、本当にそのとおりだと思う。

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2006.05.08

『パッチギ!』

WOWWOWでハイビジョン放送された映画『パッチギ!』を見た。

1968年の京都が舞台ということで、その頃のことを体験していないにもかかわらず、とても懐かしく感じた。また、全体を通して関西ノリで、笑いどころ満載だった。

基本は青春映画なのだけど、主人公松山康介が恋する相手がキョンジャという在日朝鮮人の女の子だったところがポイントだ。

そして『イムジン河』という、放送禁止になった幻の歌をモチーフに据えたところが何よりもよかったと思う。河は、北と南との間にあるもの、そして日本人と在日朝鮮人との間にあるものを象徴しているのだろう。

ラスト近く、目の奥が熱くなり、涙が出て止まらなかった。こんなに涙を流したのはひさしぶりで、まさしくカタルシスを体験することができた。これこそ映画だ。井筒監督にまんまとやられたという感じ。ふだんTVでえらそうなことを言ってるが、こんなにもいい映画を撮っていたとは。

ただ、ケンカのシーンが多くて、血と痛いことが苦手なオカダにはちょっと苦痛だった。

キョンジャ役の沢尻エリカは、ちょっとクールでしっかり者の女の子を好演していた。姿勢が良く、立ち居振る舞いが優雅だった。

目に付いたのは、キョンジャの親友役で出ていたちすん。NHKの朝ドラ「風のハルカ」にも出ていたけど、いい味を出していた。吉本興業所属の女優ということで納得。

もう1人、主人公の親友役で出ていた小出恵介は表情豊かで面白かった。現在はTBSドラマの『おいしいプロポーズ』に出ていて、今や売れっ子になってるそうだ。

また、オダギリジョーは相変わらず独特の存在感を示していた。

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2006.05.02

ゴールデンウィークの谷間で

Tutuji10

いよいよ明日から5連休。今日は仕事してても、どうしても集中力に欠けてしまった。世間では、連休は関係なく仕事をしてる人もいて、そういう人たちがいるからこそ世の中が回っていくわけで、ありがたいことだと思う。かくいうオカダも3日と5日にちょっとした仕事が入ってしまい、ありがたいことではあるんだけど、やっぱり…。

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