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2006.12.21

『テレビ標本箱』

内田樹先生が尊敬する小田嶋隆さんの 『テレビ標本箱』 中公新書ラクレ を読んだ。内容は、「読売Weekly」という週刊誌の、テレビをテーマにした連載コラム「ワイド・シャッター」niに、2002年11月から2006年9月にかけて掲載されたものの中から抜粋したもの。

読み始めたら、あっと言う間に読み終わってしまった。いつもながらの「おだじまん節」炸裂といった感じで、「外道戦記」など、ついつい声を出して笑ってしまったところがいくつももあった一方で、非常に鋭い辛口の批評も随所に見られた。

冒頭の「はじめに」で、小田嶋さんは「テレビは世界の窓ではなかった」と書いている。そして、「テレビが社会を切り取る枠組みであることをやめて、もっと下世話な場所に向かって開かれたのぞき窓の如きものに変貌しつつあった」と。それ故にこそ、この本は社会の一断面を鋭く抉り取ることに成功したのだろう。ワイドショーにおける「バウバウ笑い」や「ワイプ」の多用などが、テレビが日本というムラ社会の縮図であるということを鮮やかに指し示したところなどは、さすが、と唸らずにはいられなかった。

これを読んで、やっぱりテレビはなるべく見ないようにしよう、と思いつつ、ひとり無言で夕食をとる淋しさに耐えかねて、この本でも「あの淋しさは何なのだろう」と評されているNHKの「ニュースウォッチ9」をついつい見てしまうのだけど。

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Comments

オカダさん こんにちは。
オカダさんも、自分の好きな人が好きなものを試してみるってタイプですね♪(だいたいの人はそうでしょうけど) 私も村上さんが何かを勧めてると読みたくなるので、それと同じ感じかなーと(今はカズオ・イシグロの Never Let Me Go。すごくいい小説だって言ってましたよね)。

昔読んだ本にも、幸せになりたかったらテレビを消せって書いてありました。一番良くないのは、見たいわけじゃないのにつけてるっていう状態らしいです。見たいものだけ見ろと。でも、たしかにオカダさんがおっしゃるように、ひとりでご飯食べるときって、ついついテレビつけちゃうんですよね~。

Posted by: ciao* | 2006.12.22 at 06:20 PM

ciao*さん、こんばんは。
ある人から学ぼうとするなら、その人が欲するものを自分も欲せよ、というのが内田先生の教えで、とりあえず実践しています。意味するところはciao*さんの言うのと同じなんですが(笑)。

カズオ・イシグロの Never Let Me Go、村上さんはどこで誉めてましたっけ。「わたしを離さないで」という邦題で翻訳も出て評判になってますね。そのうち読んでみます。

オカダも、見たいわけじゃないのにつけてるっていう状態をなるべくなくそうとしてます。でも、ニュースならいいかってつい見ちゃいます。

高橋源一郎さんはTVを処分してしまったそうですが、なかなかそこまではできませんよねー。

Posted by: オカダ | 2006.12.22 at 07:02 PM

オカダさん こんばんは。
>カズオ・イシグロの Never Let Me Go、村上さんはどこで誉めてましたっけ。
このご質問、村上さんの新刊ってことは分かってたんですが、ちゃんと書名を確認してからお返事を・・・と思っていたらすっかり忘れてしまっていました。遅くなってしまってごめんなさい!
というわけで、『ひとつ、村上さんでやってみるか』の中でたびたび褒めてらっしゃいました。私もいずれ読んでみたいです。

Posted by: ciao* | 2006.12.29 at 06:08 PM

No panic please, it is very interesting to have mobile virus at own phone.

Posted by: airtel 3g hack 2015 no survey | 2015.09.22 at 08:21 PM

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