« January 2007 | Main | March 2007 »

2007.02.21

音楽CD半額セール

近所のCD屋さんが、CDの半額セールをやるというので行ってみた。店頭在庫を処分し、これからは主に注文を受けてから取り寄せるという形にするそうだ。

問屋さんの統合も理由の1つだけど、やはり最近CDが売れないらしい。店のおじさんは、CDを買うような若い人が減ったから、と言ってたけど、世界的に見ても、インターネット上での楽曲データのダウンロード(販売、交換)やパソコンを利用したCDの複製等で、CDは売れなくなっているようだ。

オカダは、音楽を聴くにはCD(アルバム)を購入し、楽曲データのダウンロードはまだやったことがない。メディアとしてのCDに思い入れがあるし、何よりCDの方が音がいいと思っているからだけど、そういうのも今や少数派になってしまったようだ。

あれこれと計7タイトル買ったら、一万円ちょうどにオマケしてくれて、申し訳なく思った。

これは、オカダが買ったCDのうちの1枚。小田さんは今なお元気でがんばってるようだ。歌のうまさも相変わらずだなあ。

| | Comments (13) | TrackBack (1)

2007.02.19

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド、その4

Mentuu01

ブルーノートを後にしたオカダは、西新宿にある「東京麺通団」へ。ここは、コラムニストの勝谷誠彦さんがプロデュースした讃岐うどんのお店。セルフサービスで、安くて美味しい讃岐うどんが食べられる。オカダは、「ブルーノート東京」よりこういう店で食事する方が落ち着くなあ(笑)。

この日は、じゃこてん、かき揚げをつまみに銀河高原ビールで一杯。なんかご飯モノが食べたくなってしそおにぎりも。店内は若者でいっぱいだった。メインのうどんも少し食べてみたら、確かに麺はコシがあって美味しかった。ダシは、かつおが利いていたけど関東風だけあってちょっと濃い感じだった。

翌日オカダが向かったのは、村上春樹の母校、早稲田大学。休日だったせいか校門が閉まっていて構内に入れなかったので、周辺を歩いてみた。

Waseda02

これは正門から構内を見たところ。小さいけど正面に大隈重信の銅像が見える。残念ながら早稲田大学のシンボル、大隈講堂の時計台は工事中で見ることができなかった。

Tubouti03

中央の遠くに見えるのが、『ノルウェイの森』の主人公ワタナベトオルがよく通って演劇のシナリオを読みふけったという、坪内逍遙記念館。

Bungaku03

こちらは村上春樹が通った文学部キャンパス。春樹さんは68年4月に第一文学部演劇科に入学、75年3月!に卒業している。この間、陽子夫人と学生結婚したり、ジャズ喫茶「ピーター・キャット」を開店したりしている。どんなことを思いながらこのスロープを上り降りしていたのだろう。

Santyou05

こちらは文学部そばの蕎麦屋「三朝庵」。春樹さんも食べただろうか。この店も老舗とあって、なかなか美味しい蕎麦だった。

オカダのやみくろを探す旅もいよいよ終り。やみくろの手がかりは得られなかったものの、天候に恵まれ、東京マラソンの混雑に遭うこともなく、非常に充実した旅だった。

| | Comments (5) | TrackBack (0)

2007.02.16

マッコイ・タイナー ライヴ・アット・ブルーノート東京

Bluenote

次に向かった先は、南青山にあるジャズクラブ「ブルーノート東京」。

Bluenote2

地下2階にあるフロアーは、約300人が入れる大きなところだった。そこでは、受付した順番にフロア係の人が席に案内してくれた。

最初に示されたのは、ステージに向かって左側後方の、ピアニストの背中しか見えない席だった。それで連れの友だちが、「初めてなんで、全体の雰囲気がわかる席をお願いします」と言ってくれた。するとフロア係さんは、ステージに向かって右側の、ドラムのほぼ正面、ピアニストの顔もよくわかるすごくいい席に案内してくれた。そこでも初めは、他のお客さんとの間になりますが、ということだったのだけど、「あ、端が空いてますね」ということで、4人がけのテーブルの一番後方にゆったり座ることができた。

最初いい席に案内してもらえなかったのは、男2人連れで、あまりいい客に見えなかったのだろうなあ(笑)。はっきりと主張してくれた友だちに感謝。一つ勉強になった。

この店では、「ニューヨーク・キュイジーヌ」スタイルのちゃんとした食事を楽しむことができるのだけど、お値段の方も立派なので(笑)、次の予定もある我々は、「バス ペール エール」というビールを飲み、「ヌーボー・サンド」や「ポーク・ポコ」といった軽食を食べながら、演奏を楽しんだ。

今夜の出演アーチストは、マッコイ・タイナー ピアノトリオ。マッコイ・タイナーは、ジョン・コルトレーン・カルテットに在籍していたことで有名になったピアニストで、15歳の頃から演奏活動を始め、68歳の今まで現役で第一線で活躍いている名ピアニスト。

マッコイは、まだまだ現役バリバリという感じで、パンフと違って顔がかなり痩せていたのが気になったけど、そのピアノは若いときと変わらず非常に力強くてダイナミック、なおかつソロのバラードの曲での音はとても華麗だった。

ベースのジェラルド・キャノンは、高音から低音まで渾身の力でプレイしていて、2人の大ベテランをうまく支えながら弾いている姿が印象的だった。

ドラムスのエリック・グラヴァッドは、パワフルかつものすごいスピードのスティック捌きで、その迫力あるサウンドに、、ただただ圧倒されるのみだった。

マッコイは1曲目と2曲目の間に曲紹介とメンバー紹介、最後の曲の前にもう1度メンバー紹介をしたのみで、約80分間非常に白熱した演奏を途切れることなく繰り広げてくれて、非常に充実したひとときだった。

演奏が終わった後、ベースのジェラルドがオカダの脇の通路を通ったので、「Excellent!」と声をかけたら、「Thank you」と応えて握手をしてくれた。その掌には、「おつかれさま。これで一杯やってくれ」という気持ちを込めて、おひねりを仕込んでおいたのだけど、ジェラルドは一瞬怪訝そうな顔をした後受け取ってくれて、よかった。

何か、地方ではできない体験をしたいと思ってぴあのサイトを検索したらこの公演があるのを見つけて、すぐメールで予約した。店の予約リストでは一番最後に載っていて、ギリギリだったようだ。いいクラブで、マッコイの素晴らしい演奏を聴くことができて、本当にいい経験だできてよかった。

| | Comments (21) | TrackBack (0)

2007.02.14

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド、その2

Sinjukukouen

朝起きて、隣接する新宿中央公園を眺めながら朝食。普段の朝食はトーストがほとんどだけど、旅に出るとなぜか和食を食べたくなる。ごはんかお粥を選択できたので、お粥に。大都会の真ん中の朝の静寂の中で、ゆったりと和食を味わった。

Wasyoku

今日は、やみくろに関する情報を求めて、まずは秋葉原へ。ここも久しぶりだが、以前は電気・PCの街だったのに、今やすっかりオタクの聖地となっているようで、安売りのDVDショップが多いのが目についた。日曜とあって、昼前というのにすごい人出だった。やはり若い男性が多い。

まずは激安の殿堂、ドン・キホーテへ。残念ながら、愛媛にはないのだ。いろいろな商品が置いてあって、確かに見るだけでも面白かった。

その後、同じビルの中にある「@ほぉ~むカフェ」へ行ったら、すごい行列で入るのを断念。さすがは、一度は行ってみたいメイド喫茶ランキングNo.1だけのことはある。小学生の女の子や、そのおばあちゃんらしき人たちまで並んでいたのにびっくり。もうブームは終わったのかと思ったら、まだまだ続いているようだ。

Yabusoba01

その後、神田にある「やぶそば」へ。明治13年創業のおそば屋さんで、そばは青みがかっていて、美味しかった。こちらも長い行列ができていたけど、さすがにそばだけに回転は速かった。

Yabusoba02

そして、近くにある正統派メイドカフェ「ショコラッテ」で食後のコーヒーを味わう。メイドさんが、非常に礼儀正しい言葉遣い、優雅な動作で応対してくれて、感じがよかった。カップに砂糖を入れてスプーンでかき回す動作は、まるで舞いを見ているようだった。カフェラテも美味しかった。

エネルギー補給を終え、やみくろを探して地下へどんどん潜っていったそこは、地下鉄の「国会議事堂前」駅だった。

Gijidoumae

微かなやみくろの気配を感じ、追跡を続けて地上に出てみると、現代日本の象徴とも言うべき場所に出た。

Hills

ここは六本木ヒルズ。人が多く、展望室に上ってやみくろを探そうと思ったけどすごい行列だったので諦め、再び地下を目指して移動することに。

そして次に向かった先は、……。(つづく)

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2007.02.13

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

羊をめぐる冒険の旅からはや1年半。とある事情により、やみくろを探さなければならないことになったオカダは、東京へ向けて旅立った。

Hardboileds01

旅のバイブルは、もちろん村上春樹 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 新潮文庫(81年版)。

 エレベーターはきわめて緩慢な速度で上昇をつづけていた。おそらくエレベーターは上昇していたのだろうと私は思う。しかし正確なところはわからない。あまりにも速度が遅いせいで、方向の感覚というものが消滅してしまったのだ。あるいはそれは下降していたのかもしれないし、あるいはそれは何もしていなかったのかもしれない。ただ前後の状況を考えあわせてみて、エレベーターは上昇しているはずだと私が便宜的に決めただけの話である。ただの推測だ。根拠というほどのものはひとかけらもない。十二階上って三階下り、地球を一周して戻ってきたのかもしれない。それはわからない。

冒頭の部分。まさにハードボイルドな文章。痺れるほどかっこいい。これぞまさに春樹ワールド。

Dug01

東京に着き、羽田から五反田を経由して新宿へ。やみくろについての聞き込みをしようと、村上春樹が学生時代によく通ったというジャズ喫茶「DUG」へ。当時は別の場所にあり、店名も「DIG」だったそうだけど、雰囲気は当時のままらしい。

Baguru

コーヒーの他に、ハムとキュウリとチーズのサンドウィッチを注文しようとしたのだけど、メニューになかったので、代わりに生ハムとカマンベールチーズのベーグルサンドを頼んだ。コーヒーは香り・苦みとも強くて美味しく、ベーグルも適度な固さだった。

壁に埋め込まれたスピーカーから流れるジャズを聞きながら、村上春樹がコーヒーを飲み、「ギャツビー」を読んでいる様子を思い浮かべてみた。

店内はお客がいっぱいで、渋めの小林聡美といった感じのママさんと、目のくりくりっとした、女優のタマゴといった雰囲気の女の子らがコマネズミのように忙しく働いていたので、やみくろについて訊くこともできず、店を後にした。

Hyatt02

別の用事を済ませ、ホテル「センチュリーハイアット東京」へ。

Hyatt01

巨大なシャンデリアが天井から降ってきそうなロビー。だが、ここのフロントでも、やみくろについての情報は得られなかった。

Yakei

久しぶりの東京。刺激が多すぎて、脳がオーバーフローでも起こしたのか、なかなか寝付けない。高層ビル群を眺めながら、ビールを飲んで気分をほぐした。

こうして第1日目の冒険は終わった。果たして明日からはどんな冒険が待っているのだろうか。

(不定期に続く)

| | Comments (77) | TrackBack (0)

2007.02.08

『早稲田古本屋日録』

向井透史『早稲田古本屋日録』右文書院 という本を読んだ。筆者は、早稲田古書店街にある「古書現世」という古本屋さんの若き(72年生まれ)二代目店主。2部構成になっていて、前半は古本屋エッセイ、後半はブログに書いた日記を元に書き下ろしたものが収められている。

古本屋の店主としての様々な光景、お客さんとの交流などが、暖かいタッチで淡々と書かれていて、読んでいて非常に気持ちがよかった。

中でも、「そこにあるだけの日々」というエッセイに

本は触れば触るほど喜ぶ。カタン、カタンと軽く弾ませてやる。これは埃が積もるとか、そういうことではないのだ。 本は一冊では言葉を発しない。しかし、棚の中で、他の本たちと出会うとき、本はいつも言葉を放つ。これは詩的な感覚でもなんでもない。耳をすませば毎日のように、古書のざわめきが聞こえてくる。

というくだりがあった。筆者が心の底から本を愛しているということが伝わってきて、とてもいい文章だと感じた。残念ながらオカダは本の言葉を聞いたことがない。まだまだ修行が足りないなあ(笑)。

学生時代、早稲田界隈の古本屋さんにも行ったことがある。どこかの店で、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を買ったっけ。そのときのことを懐かしく思い出した。もしかしたらから「古書現世」にも寄ったかもしれない。

それにしても、店によって営業方針は違うだろうけど、古本の出張買い取り、古本市への出品等、古本屋さんもかなり力仕事が必要のようで、年配の店主がのんびりと営業、という訳にもいかないようなのも印象に残った。

この本の表紙と裏表紙(帯の下)のネコの写真がまたいい味わいを醸していて、とても感じのいい装幀になっている。本好きの人には絶対にオススメの本。

| | Comments (6) | TrackBack (0)

2007.02.05

『下流志向』

内田樹先生の『下流志向』講談社を読んだ。サブタイトルにあるように「学ばない子どもたち 働かない若者たち」について考察したことを、企業の経営者向けの講演で話した内容をもとに書かれた本。

この本については先生のエントリーで、当事者である「ニート」の目線でなく「社長目線」で書かれた本だと書かれている。

扱っている問題は深刻かつリアルなのだが、問題をとらえる文脈が、「その問題がもたらす社会的コストをどう分配するか」というたいへんビジネスマインデッドなものだからである。

だから、『クールかつデタッチドな「見下ろし目線」』で書かれているのではあるが、「だから、読んでも読者の方々はあまり興奮しない。」ということは全然なくて、強烈な知的興奮を覚えながら一気に読み進んだ。

子どもたちがなぜ学びから逃走し、若者たちが労働から逃走するのか、その原因を先生は、子どもたちが就学以前に「消費主体」として自己を確立している、という諏訪哲二さんの主張(『オレ様化する子ども供たち』)を元に敷衍しているのだけど、これが非常に説得力のある話だった。

オカダの理解したところを簡単に言うと、問題の根源は、「お客様は神様です」という現代の高度資本主義社会のシステムそのものにあるということだ。

たとえ就学前の子どもでも、「消費者(お客様)」という立場は変わらないわけで、そのような意識を過剰に持つ子どもたちは、教育の場においても消費主体としてふるまうことになる。その場においては教師は「教育サービス」の単なる提供者に過ぎないわけで、そうなると、消費者としての子どもたちの方が立場が上ということになってしまう。そこから様々な問題が生じているということだ。

この本は、ニートの問題にとどまらず、現代の日本社会全体に対する非常に優れた考察となっていて、「打ちのめされるようなすごい本」@米原万里さん と言っても決してオーバーじゃないと思う。

| | Comments (39) | TrackBack (0)

« January 2007 | Main | March 2007 »