次に向かった先は、南青山にあるジャズクラブ「ブルーノート東京」。
地下2階にあるフロアーは、約300人が入れる大きなところだった。そこでは、受付した順番にフロア係の人が席に案内してくれた。
最初に示されたのは、ステージに向かって左側後方の、ピアニストの背中しか見えない席だった。それで連れの友だちが、「初めてなんで、全体の雰囲気がわかる席をお願いします」と言ってくれた。するとフロア係さんは、ステージに向かって右側の、ドラムのほぼ正面、ピアニストの顔もよくわかるすごくいい席に案内してくれた。そこでも初めは、他のお客さんとの間になりますが、ということだったのだけど、「あ、端が空いてますね」ということで、4人がけのテーブルの一番後方にゆったり座ることができた。
最初いい席に案内してもらえなかったのは、男2人連れで、あまりいい客に見えなかったのだろうなあ(笑)。はっきりと主張してくれた友だちに感謝。一つ勉強になった。
この店では、「ニューヨーク・キュイジーヌ」スタイルのちゃんとした食事を楽しむことができるのだけど、お値段の方も立派なので(笑)、次の予定もある我々は、「バス ペール エール」というビールを飲み、「ヌーボー・サンド」や「ポーク・ポコ」といった軽食を食べながら、演奏を楽しんだ。
今夜の出演アーチストは、マッコイ・タイナー ピアノトリオ。マッコイ・タイナーは、ジョン・コルトレーン・カルテットに在籍していたことで有名になったピアニストで、15歳の頃から演奏活動を始め、68歳の今まで現役で第一線で活躍いている名ピアニスト。
マッコイは、まだまだ現役バリバリという感じで、パンフと違って顔がかなり痩せていたのが気になったけど、そのピアノは若いときと変わらず非常に力強くてダイナミック、なおかつソロのバラードの曲での音はとても華麗だった。
ベースのジェラルド・キャノンは、高音から低音まで渾身の力でプレイしていて、2人の大ベテランをうまく支えながら弾いている姿が印象的だった。
ドラムスのエリック・グラヴァッドは、パワフルかつものすごいスピードのスティック捌きで、その迫力あるサウンドに、、ただただ圧倒されるのみだった。
マッコイは1曲目と2曲目の間に曲紹介とメンバー紹介、最後の曲の前にもう1度メンバー紹介をしたのみで、約80分間非常に白熱した演奏を途切れることなく繰り広げてくれて、非常に充実したひとときだった。
演奏が終わった後、ベースのジェラルドがオカダの脇の通路を通ったので、「Excellent!」と声をかけたら、「Thank you」と応えて握手をしてくれた。その掌には、「おつかれさま。これで一杯やってくれ」という気持ちを込めて、おひねりを仕込んでおいたのだけど、ジェラルドは一瞬怪訝そうな顔をした後受け取ってくれて、よかった。
何か、地方ではできない体験をしたいと思ってぴあのサイトを検索したらこの公演があるのを見つけて、すぐメールで予約した。店の予約リストでは一番最後に載っていて、ギリギリだったようだ。いいクラブで、マッコイの素晴らしい演奏を聴くことができて、本当にいい経験だできてよかった。
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