『早稲田古本屋日録』
向井透史『早稲田古本屋日録』右文書院 という本を読んだ。筆者は、早稲田古書店街にある「古書現世」という古本屋さんの若き(72年生まれ)二代目店主。2部構成になっていて、前半は古本屋エッセイ、後半はブログに書いた日記を元に書き下ろしたものが収められている。
古本屋の店主としての様々な光景、お客さんとの交流などが、暖かいタッチで淡々と書かれていて、読んでいて非常に気持ちがよかった。
中でも、「そこにあるだけの日々」というエッセイに
本は触れば触るほど喜ぶ。カタン、カタンと軽く弾ませてやる。これは埃が積もるとか、そういうことではないのだ。 本は一冊では言葉を発しない。しかし、棚の中で、他の本たちと出会うとき、本はいつも言葉を放つ。これは詩的な感覚でもなんでもない。耳をすませば毎日のように、古書のざわめきが聞こえてくる。
というくだりがあった。筆者が心の底から本を愛しているということが伝わってきて、とてもいい文章だと感じた。残念ながらオカダは本の言葉を聞いたことがない。まだまだ修行が足りないなあ(笑)。
学生時代、早稲田界隈の古本屋さんにも行ったことがある。どこかの店で、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を買ったっけ。そのときのことを懐かしく思い出した。もしかしたらから「古書現世」にも寄ったかもしれない。
それにしても、店によって営業方針は違うだろうけど、古本の出張買い取り、古本市への出品等、古本屋さんもかなり力仕事が必要のようで、年配の店主がのんびりと営業、という訳にもいかないようなのも印象に残った。
この本の表紙と裏表紙(帯の下)のネコの写真がまたいい味わいを醸していて、とても感じのいい装幀になっている。本好きの人には絶対にオススメの本。
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Comments
わぁ面白そうです♪猫も可愛いし。
読んでみようかなぁ。
なーに言ってんだか。
きっとあたしたちみたいに床に積まれておしまいよ。
または段ボール箱に詰められてそれっきりとかね。
・・・・・・(; ̄Д ̄)だ、だれ?
Posted by: ヤヤー | 2007.02.08 09:59 PM
オカダさん こんばんは。
奇遇です~☆ 私も今日ちょうど、おもしろそうなオンライン古本屋をいくつか見つけたところだったんです。
私のような単なるバイトだと、自分の好みや思い入れを仕入れに反映させるということはできませんが、そういうことができる立場になれば、大変さも多くなるけど面白さも増えるだろうなーと思います。
Posted by: ciao* | 2007.02.08 10:23 PM
ヤヤーさん、こんばんは。
うぉ、さすがヤヤーさん、本の声が聞こえるんですね(^_^.)。
そういう声に負けず、是非読んでみてください。
Posted by: オカダ | 2007.02.09 06:55 PM
ciao*さん、こんばんは。
オンライン古本屋もいろんな店がありますね。
この本の店は、オンラインじゃなく目録の通販をやってるみたいで、
地道にデータ入力するところも書いてありました。数が多いから
大変だったようです。
著者も、お客さんとのやりとりを楽しんいるようで、生き生きとした
姿が伝わってきました。
Posted by: オカダ | 2007.02.09 07:01 PM
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