『趣味は読書。』
斎藤美奈子 『趣味は読書。』 平凡社 を読んだ。1999年7月から2002年10月まで、3年あまりにわたって40数冊のベストセラーを読み継いできた記録で、「月刊百科」という雑誌に掲載したものに加筆修正し、書き下ろしを加えたもの。
興味深かったのは、冒頭の書き下ろし「本、ないしは読書する人について」。この中で著者は、各種の統計から、純粋な趣味として本に一定のお金と時間を割く人は(日本では)せいぜい 500~600万人がいいところ、と予想している。
一方TVは、視聴率が20%だったとしたら2400万人が見たということになり、対する「読書する人」というのは明らかに少数民族だということになる。
「趣味は読書」という人間はマイノリティだ、という事実は衝撃的だったけど、改めて自分の周囲を見回してみても納得するしかない感じだ。かくいうオカダも、読書に全然興味がなかった時期があったし。自分が暮らしている世界では、「趣味は読書」というのはごく当たり前の感覚だったけど、世の中全体ではそうじゃないことを思い知らされて勉強になった。
本編の方も、「大河の一滴」や「海辺のカフカ」、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」など様々なベストセラー本がなぜ売れたのかを鋭く分析していて、非常に刺激的だった。



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