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2007.06.15

『古本暮らし』

荻原魚雷 『古本暮らし』 晶文社を読んだ。著者の肩書きはエッセイストということになっているが、様々な文章を書いているフリーのライターのようだ。この本は、著者のブログや、いろいろな媒体に発表したものを集めた、本にまつわるエッセイ集。

著者は東京の高円寺に住み、ヒマさえあれば古本屋巡礼をして、そんな暮らしが20年になるという。「ほしい本を前にして悩む。明日の生活費が頭をよぎる。今夜のかずのメニューが浮かんでくる。それでも、いつもいつでも買ってきた」、と語る。

この本は、のっけから「売るべき本の基準」というタイトルの文章で始まる。2DKの集合住宅に住む著者は、買ったら売る、もしくは捨てるを基本にしているという。読み終わって、二度と読み返さないと思った本はすぐに売ってしまうそうだ。そして、また読みたくなったら、また買う。そんな感じで3回売って4回買った本もあるとか。

オカダも学生時代は、よく古本屋に通ったものだ。今は近くにないし、ほとんど新刊を買うので滅多に行かなくなったなあ。著者のように古本屋巡礼に至便なところに住んでいる人は心底羨ましい。

あとがきに、著者が考える「読書の醍醐味」について書かれていて、なるほどと唸らされた。

この本は、本好きの人には自信をもっておすすめできる一冊。表紙の写真もいい感じだ。当分手放すことはないだろう。

著者は、この前ここで紹介した『読書の腕前』の作者、岡崎武志さんと共に、本を散歩する雑誌『スムース』の同人だという。そして、これまた以前紹介した「古書現世」の店主向井透史さんの友人でもあるそうだ。何か因縁を感じるなあ。

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Comments

オカダさん おはようございます。

最後の因縁のお話。
読んでみて気に入ると、その人が親しくしてる人とか紹介してたものとかにも興味がわくってことありますが、オカダさんの場合は、そういう意図的なことなしに、気づいてみたら繋がってたってことですねー。そんなこともあるんですね。気に入った本(作者)の場合だとなんかうれしいですよね。

Posted by: ciao* | 2007.06.18 at 08:49 AM

ciao*さん、こんばんは。

春樹さんや内田先生の場合には、その周辺にも興味がいきますけど、今回は気がついたら偶然つながってました。大げさですけど、人は連環しているものだなあと感じました。

Posted by: オカダ | 2007.06.18 at 06:54 PM

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