『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? 』
以前ネットで評判になっていた ひろゆき(西村博之) 『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? 』 扶桑社新書 が図書館にあったので、読んでみた。
インタビューを元に本にまとめたもので、佐々木俊尚さんや小飼弾との対談も収められている。
著者は、ITについて結構冷静に見ているようだ。例えば、以前流行った「Web2.0」についても、「この言葉が一人歩きしてしまったマジックのタネは、『みんながすごいと言っているものは、すごいの法則』が当てはまります」、「Web2.0というのは、そもそも技術に立脚した話ではない」と一刀両断。そして極めつけは、「インターネットに未来的な何かがあるということ自体が、既に誤解なのです。」と。
初めてインターネットに接続したときは、世界と繋がった、ととても感動したものだけど、確かに、もう既に技術革命の余地がある「フロンティア」はもう残ってないような気がする。
一時は、インターネットによって物理的距離を無くすことができる、なんてことも言われたけど、百聞は一見に如かずで、オンラインはオフラインの壁を超えられない、つまり100通メール交換するよりも1度リアルに会う方が、やっぱりお互いに理解しやすい、ということもはっきりしてきたと思う。
それでも、オカダのように田舎で暮らす人間にとっては非常に便利な道具で、もはやインターネットなしの生活は考えられないし、ちょっと回線が不調になったくらいでオロオロしたりするのだから(笑)。
以前は、インターネットに繋ぐこと自体が目的だったような感じだけど、今は、電話などと同じコミュニケーションのためのツールの一つとして、ごく当たり前に使うようになったということだ。その分、ワクワクドキドキするような感覚はなくなってしまったなあ。
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Comments
オカダさん こんばんは。
先日叔母のうちで頼まれてネットで調べ物をしたのですが、そこはまだ電話回線で、使った分だけお金かかると言われて、久々に緊張しながらネットしました。
ドキドキワクワクといえば、小学生でも携帯を持つくらいだから、心臓バクバクさせながら好きな人の自宅に電話する、なんてことは今の子は経験しないんでしょうね~。
Posted by: ciao* | 2007.09.15 08:55 PM
ciao*さん、こんばんは。
>先日叔母のうちで頼まれてネットで調べ物をしたのですが、そこはまだ電話回線で、使った分だけお金かかると言われて、久々に緊張しながらネットしました。
まだまだそういうおうちも多いんでしょうね。ひと昔前はみんなそうだったわけで、10円玉がちゃりんちゃりんと落ちてく音が聞こえるような気がしながらネットしてたものです。そういう点では確かに進歩しましたよね。
>ドキドキワクワクといえば、小学生でも携帯を持つくらいだから、心臓バクバクさせながら好きな人の自宅に電話する、なんてことは今の子は経験しないんでしょうね~。
おうちの人が出たらどうしよう、なんて心配もなくなったわけですよね。そういう点では、進歩したと言えるんでしょうかねえ。
Posted by: オカダ | 2007.09.18 05:16 PM