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2007.09.28

中秋の名月'07

Meigetu09281

25日は中秋の名月だった。今年は満月より2日早いそうだ。今年もビールと坊っちゃん団子でお月見。

Botyandango09282

月のいいところは、太陽みたいに明るすぎず、満ちたり欠けたりしてその姿が常に変化しているところだと思う。

今年のBGMは、阿川泰子さんの『MOONLIGHT SERENADE』。このアルバムの2曲目に入っている。得も言われぬ色気があって、魅惑の歌声だ。
阿川さんを最近マスメディアで見ることはほとんどなくなったけど、今でも地道に歌手活動を続けているようだ。

ちなみに去年はコチラ

夜中に目覚めて外を見てみると、すべてが銀色に輝いていて、何とも幻想的だった。月に向かって一吠えしたくなった。

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2007.09.21

『薬指の標本』

小川洋子さんの『薬指の標本』という小説が、フランスで映画化されたそうだ。それで、その原作を読んでみた。

物語の舞台は「標本室」。技術士の弟子丸氏が人から依頼を受けて標本を作り、主人公の女性はその事務的な手伝いをしてる。そこでは依頼人の希望であらゆるものが標本にされる。やがて、二人の関係に変化が表れ始める……。

現実と異界とのあわいが曖昧になってしまうような、なんとも不思議な物語。幻想的で、ちょっとエロティックで、そして何ともやるせない結末。とても心に残る小説だった。

ネットで調べたら、映画のDVDが既に発売されている。これは是非見てみたい。

文庫本に収録されているもう一つの『六角形の小部屋』も、同様に不思議な、独特の味わいのあるお話で、心に引っかかった。

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2007.09.19

『007 カジノ・ロワイヤル』

ブレーレイディスクプレイヤーとして買ったはずのプレイステーション3、すっかりゲーム機と化していたけど、この連休中にようやく初めてブレーレイディスクを見た。

見たのは、『007 カジノ・ロワイヤル』。あまり欲しい作品がなかったので、映像、音声共に評判のいいこれにした。

さすがにブレーレイディスクの映像は綺麗だった。作品にもよるのだろうけど、BSのハイビジョン放送の画質よりも鮮明だった。これなら、画面の大きさは別として、映画館で見る映画と同じくらいのレベルに思えた。技術の進歩はさすがに凄いものだなあ。

うちのプロジェクターは720P対応で、最新のフルハイビジョン対応ではないのだけど、十分綺麗だった。これなら焦ってフルハイビジョン対応のプロジェクターに買い替える必要もなさそうだ。

一方、音声の方も、それなりに迫力があった。

ストーリーは、今までのものと違って、かなり大人向けの重厚な展開で、好感が持てた。ただ、145分はちょっと長く感じた。冒頭の追いかけるシーンや、カジノのシーンをちょっと短くした方がよかったんじゃないかなあ。

ジェームス・ボンド役のダニエル・クレイグについては、もう少し甘さが欲しいと感じた。そういえば内田樹先生は昨年の暮れに「007全巻制覇の旅」を敢行されてて、ダニエル・クレイグのジェームス・ボンドについても語っていて、「ダニエル・クレイグは顔の右半分はわりといいのだけれど、左半分が悪相である」とのことだったけど、映画を見て納得。

共演のエヴァ・グリーンは確かに美しかった。オカダにとっては初見かと思ったら、『ルパン』にも出てたのだなあ。どうしても若き日のソフィー・マルソーとイメージがだぶってしまったけど。

早くブレーレイディスクが普及して、レンタルできるようになるといいのだけど、しばらくは無理だろうなあ。DVDの画質との違いは、40インチ以上のTVで見ないとわかりにくいだろうし。

そういえば、「007」を昔は「ゼロゼロセブン」と読んでたけど、最近は国内でも「ダブルオーセブン」と読むらしい。これも欧米並みに進化したということなんだろうか(笑)。

以下、AVマニア向けのおまけ情報w

PS3は、映像をHDMI出力にすると音声は光デジタルケーブルから出力されないという情報をネットで読んでいて、映像出力用に専用のコンポーネントケーブルを買ったのだけど、試しにHDMI出力をやってみたら、音声はちゃんと光デジタルケーブルから出力された。バージョンアップされたのかもしれない。

ただし、うちのプロジェクターは720Pだけど、1080Pの信号も受け付けるはずなのに、PS3を1080P出力にすると全く信号が映らなかった。720P出力で十分綺麗だから問題ないけど。

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2007.09.14

『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? 』

以前ネットで評判になっていた ひろゆき(西村博之) 『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? 』 扶桑社新書 が図書館にあったので、読んでみた。

インタビューを元に本にまとめたもので、佐々木俊尚さんや小飼弾との対談も収められている。

著者は、ITについて結構冷静に見ているようだ。例えば、以前流行った「Web2.0」についても、「この言葉が一人歩きしてしまったマジックのタネは、『みんながすごいと言っているものは、すごいの法則』が当てはまります」、「Web2.0というのは、そもそも技術に立脚した話ではない」と一刀両断。そして極めつけは、「インターネットに未来的な何かがあるということ自体が、既に誤解なのです。」と。

初めてインターネットに接続したときは、世界と繋がった、ととても感動したものだけど、確かに、もう既に技術革命の余地がある「フロンティア」はもう残ってないような気がする。

一時は、インターネットによって物理的距離を無くすことができる、なんてことも言われたけど、百聞は一見に如かずで、オンラインはオフラインの壁を超えられない、つまり100通メール交換するよりも1度リアルに会う方が、やっぱりお互いに理解しやすい、ということもはっきりしてきたと思う。

それでも、オカダのように田舎で暮らす人間にとっては非常に便利な道具で、もはやインターネットなしの生活は考えられないし、ちょっと回線が不調になったくらいでオロオロしたりするのだから(笑)。

以前は、インターネットに繋ぐこと自体が目的だったような感じだけど、今は、電話などと同じコミュニケーションのためのツールの一つとして、ごく当たり前に使うようになったということだ。その分、ワクワクドキドキするような感覚はなくなってしまったなあ。

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2007.09.11

ひさびさの衝動買い

買ったのはコレ。

ソニーのゲーム機、プレイステーション3。

以前から、BSハイビジョン放送よりもさらに綺麗な画像が収録されているBlu-ray Diskを見てみたいと思っていたのだけど、このプレイステーション3は、Blu-ray Diskプレイヤーとしての機能も持っているのだ。ちょうど、プレステ2がDVDプレイヤーの機能を持っていたように。

少し前、市内の電器店からセールのDMが来て、それにプレステ3も出ていて、結構安かった。で、つい欲しくなったのだけど、セール期間中にその店に行くことができず、結局ネットで取り寄せた。

ちなみに、ゲーム機を買うのがこれが初めて。ゲーム自体は、PCのゲームをやったことがあるけど。

そしてそのDMの、プレステ3の隣に載ってたのが、プレステ3用のゲーム。

amazonによると、「フランス全土を戦乱の渦に巻き込んだ"英仏百年戦争"の戦場を舞台に、プレイヤーが傭兵隊長となって部隊を率い、その部隊を直接操作して戦う新しいスタイルのアクションゲームです。それぞれのステージには数多くの拠点があり、それらの争奪により勝敗が決します。」というもの。ジャンヌ・ダルクやエドワード黒太子なども登場するらしい。

発売元が『三國志』シリーズや『信長の野望』シリーズのコーエーということもあって、ついつい注文してしまった。

オカダは反射神経を要求されるアクション系のゲームは苦手なんだけど(笑)、これは結構面白い。プレイヤーは傭兵なんで、条件によってフランス側についたりイギリスについたりと節操なくプレイできるのがクールな感じ。

また、映像も高画質なので、110インチ大画面、5.1サラウンドでプレイすると、臨場感タップリ。久々にオタク魂が復活した感じで、秋の夜長はしばしこれで楽しむことにしよう。

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2007.09.07

『私家版ユダヤ文化論』

関東地方では、台風上陸で大変だったようだ。被害を受けた方々に心よりお見舞申し上げます。
一方、こちらでは連日の猛暑。残暑はまだまだ続きそうだ。そろそろ一雨欲しいところだけど、こちらもしばらく期待できそうになさそうだ。

そんな中、内田樹先生が『私家版ユダヤ文化論』で小林秀雄賞を受賞されたという嬉しいニュースが届いた。

ちなみに、小林秀雄賞とは、財団法人新潮文芸振興会主催。わが国近代批評の創始者、小林秀雄氏の生誕100年(2002年)を記念し、新潮学芸賞から継承。本語表現豊かな評論・エッセイを対象とし、小説・詩・ノンフィクションは対象外とするものだそうだ。

過去の受賞者は、

'07年度8月
第6回 内田樹 『私家版・ユダヤ文化論』 788円 文藝春秋
'06年度8月
第5回 荒川洋治 『文芸時評という感想』 3,360円 四月社
'05年度8月
第4回 茂木健一郎 『脳と仮想』 1,575円 新潮社
'04年度8月
第3回 佐野洋子 『神も仏もありませぬ』 1,365円 筑摩書房
中沢新一 『対称性人類学』 1,785円 講談社
'03年度
第2回 吉本隆明 『夏目漱石を読む』 1,890円 筑摩書房
岩井克人 『会社はこれからどうなるのか』 1,680円 平凡社
'02年度
第1回 橋本治 『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』 単行本 1,890円
文庫本 660円 新潮社
斎藤美奈子 『文章読本さん江』 1,785円 筑摩書房

となっていて、なかなか錚錚たるメンバーだ。

小林秀雄といえば、確か高校の国語の教科書にも出ていた。『様々なる意匠』だったかな。小林秀雄の文章をそれほど読んだ訳じゃないのだけど、内田先生の文章の曲球っぽいところなどは似ているかもしれない。

オカダはこの本を当然読んだのだけど、もうひとつ腑に落ちなくて、このブログにも感想を書いていないままだ。

本書では、「ユダヤ人とは誰のことか?」 という根源的な問いに対して様々な考察を行っているのだけど、複雑な話を複雑なままに提示してあるようで、よくわからなかったのが正直なところだ。今までユダヤ人やユダヤ文化についてほとんど知らなかったのだけど、その点では勉強になった。いつかもう一度読んでみたい。

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2007.09.05

『鴨川ホルモー』

地方新聞に、今関西を舞台にした小説を書く関西育ちの若手作家たちが注目を浴びているという記事が出ていた。

その作家たちは、「読者を楽しませようというサービス精神や気どらなさといった”関西人らしさ”を発揮し、それぞれの土地の雰囲気を生かして自在に想像を羽ばたかせている」という。その筆頭に、森見登美彦さんが取り上げられていた。先日感想を書いた 『夜は短し、歩けよ乙女』は大ヒットとなっているらしい。

続いて、万城目学さんが取り上げられていて、週末図書館に行ったら『鴨川ホルモー』 産業編集センター が新刊コーナーにあったので、早速借りて読んだ。

こちらも主人公は大学生で、舞台は京都。主人公が京大青竜会という得体のしれないサークルに勧誘されるところから話が始まるのだけど、それからなんとも不思議な物語が展開する。これが千年の都、京都ならでは、そういうことがあってもおかしくないと思えるところがこの小説の肝だろう。「ホルモン」じゃなくて「ホルモー」とはいったいなんなのか、それは読んでのお楽しみということで(笑)。

また、葵祭や祇園祭、三条木屋町四条烏丸交差点、と京都の風物や土地を背景に、恋あり友情あり、と非常に滑稽かつ爽やかで、あっという間に読み終わってしまった。

9月に入ったというのにまだまだ暑く、どこか涼しくてこの本を読むのにふさわしい場所は、と考えた末に向かったのは近所の神社。樹齢百年を超える木々が鬱蒼と繁った神社の境内は、太陽が激しく照りつけることもなく、さすがに涼しかった。

Jinja09051

お誂え向きに木のベンチまで置いてあったので、腰を下ろして続きを読み始めたのだけど、程なく吸血"鬼"の群れに襲われてしまい、やむなく退散。その後は例によって庭で読書。のんびりした休日を過ごすことができた。

冒頭の新聞記事には、もう1人作家が紹介されていた。こちらも近々読んでみたい。

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