『パフューム』
きのうは一日雨が降って肌寒かった。雨降りだから映画でも見よう、ということで、映画鑑賞強化月間でもあるし(笑)、『パフューム』という映画を見た。
この映画は、予告編を映画館で見て興味を惹かれたのと、内田樹先生も おとぼけ映画評 で、「『パフューム』は「これまで誰も映画ではやったことがないこと」を実現しました」、と書いていて、凄く気になっていた。
映画の舞台は18世紀のパリ。数十キロ先の匂いをも嗅ぎ分けられる、図抜けた嗅覚を持つ孤児グルヌイユは、パリきっての人気調香師となり、彼の香水が街を沸かせる。しかし、彼は“究極の香水 ”を作るという野望を抱くようになり、やがて……、というストーリー。
グルヌイユは、数十キロ先の匂いをも嗅ぎ分けられ、気に入った匂いのする女性が目に見えないところへ行ってしまっても、警察犬並みいやそれ以上に匂いで追跡することが可能だ。そして、香水の調合も、嗅いだだけですぐわかってしまう。この主人公のすごさに、オカダもついつい主人公に同化してしまい、ある種のカタルシスを感じて、映画にぐいぐい引き込まれてしまった。
しかし、主人公は“究極の香水 ”を作るという野望を抱いて、暴走し始めてしまい、見てるこちらもハラハラドキドキしてしまった。
そして究極のクライマックス。このシーンはマスメディア等で話題になっていたので、既に知ってしまっていたのが残念だったけど、それにしてもやっぱり凄いシーンだった。
久しぶりに充実した映画体験だった。結末がちょっと唐突というか淡泊な感じはしたものの、非常に見応えのある映画だった。危惧していたグロいシーンも、初めの方に少しあるだけだったのでよかった。
原作の小説『香水』でどのように表現されているのか、是非とも読んでみないといけないあ。
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Comments
えーっ、これはぜひ観ないといけないなあ!
小説も十二分に人間の五感を刺激するものですよ。
読みながら自分の記憶を辿る感じ。
そのうえ官能も刺激されます。
内田先生の「身銭を切って観る」っていうことばがやけに身にしみます。
それにこれ予告編しか観てませんが、とても画が綺麗♪
録りためたものも早く観ないといけないのに、これもリストの上位に挙げときます。
Posted by: ヤヤー | 2007.11.07 07:57 AM
ヤヤーさん、こんばんは。
>小説も十二分に人間の五感を刺激するものですよ。
そうですか。是非とも読まないといけませんね。
>内田先生の「身銭を切って観る」っていうことばがやけに身にしみます。
観客の側も、能動的な行為が求められるということですね。それにしても内田先生は、「身銭を切る」という言葉がお好きなようです。
確かに映像も綺麗で、十分官能を刺激されました。
秋の夜長、オカダは結構ハードディスクの掃除が捗っています(^_^.)。
Posted by: オカダ | 2007.11.07 05:48 PM
こないだWOWOWで観ました!『ドリームガールズ』と立て続けに。
でないと絶対に観る機会失っちゃうんで。
ホントに画が綺麗でしたねえ。
18世紀の薄汚いパリの街も忠実に描かれてたし、何より「匂い」の物語だから鼻に特徴のある俳優が出ててよかったですわ。ダスティン・ホフマン然り、ベン・ウィショー然り。
それに原書の装幀に使われた『ニンフとサテュロス』の絵を彷彿とさせる場面とか、にまにましながら観てしまいました。
原書を忠実に視覚化したってことだと思います。
「愛」の究極の形のひとつとして、相手との同化が挙げられますが、食べることもそういうことかと。
それにしても、あの香水いったいどんな香りなのかしら…。
Posted by: ヤヤー | 2008.03.26 11:26 PM
ヤヤーさん、こんばんは。
多忙な中、いい息抜きになりましたか。
WOWOW版、一応録画しておきました。DVDでもかなり綺麗だったので、ハイビジョンだとさらに綺麗だったでしょうね。確かに18世紀のパリの町並みはリアルでした。ちゃんと手間もお金もかけて、原書に忠実に作ったんでしょうね。
それにしても、ダスティン・ホフマンもすっかり好々爺になりましたね。すごくいい味を出してました。
「愛」の究極の形のひとつとしての相手との同化、わかるような気がします。でもそこにはコミュニケーションがないですね。
あの香水、確かに気になりますよね。あったら、世界を平和にしてくれるでしょうね。
Posted by: オカダ | 2008.03.27 06:10 PM