『走ることについて語るときに僕の語ること』
村上春樹 『走ることについて語るときに僕の語ること』 文藝春秋 をやっと読み終えた。今回ohmasaさんのブログで知るまで全くノーマークだった。なんでかメールも来てなかったし。
>ohmasaさん、ありがとうございました。
この本は、タイトルのとおり村上春樹にとって走ることはどのようなことであったのか、それについて思いを巡らせたり、自問自答したりしたことについて書かれたもの。
そして、「走ること」と同じくらい「小説を書くこと」、さらには自分自身についても率直に書かれていて、今まで『「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? 』や『『「ひとつ、村上さんでやってみるか」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける490の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? 』でも多少語られたていたけど、ここまで深く書いてあるものはなかった(ハズ)で、その点で非常に驚き、またうれしくもあった。
村上春樹は言う。
小説を書くことは、フルマラソンを走るのに似ている。基本的なことを言えば、創作者にとって、そのモチベーションは自らの中に静かに確実に存在するものであって、外部にかたちや基準を求めるべきではない。
走ることは僕にとっては有益なエクササイズであると同時に、有効なメタファーでもあった。
村上春樹さんは、感動的なまでにストイックで、意志の強い人だと思う。そういうタフさを、20代を通してジャズ喫茶で働いていた時代に身につけたようだ。そして、何事にも真摯に向き合いながらも、「やれやれ」という言葉に象徴されるように、一歩退いた地点から物事を見ることのできる余裕が、一種ユーモアを感じさせるところなんじゃないかと思う。ストイックさとユーモア、今の自分には欠けているだけに、とても勉強になった。
この本は、非常に読み応えがあった。座右の書にするつもり。走ることに興味のない村上春樹ファンにも絶対お勧めできる本だと思う。
これを読んで走ることを始める人が多く出そうだ。現にネット上の友人は走り始めたそうだ。オカダはというと、いきなり走り始めるのは難しいので、まず歩くことから始めようかな(^_^;)。
The comments to this entry are closed.


Comments