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2008.02.22

『それでもポクはやってない』

周防正行監督の映画『それでもポクはやってない』のDVDをようやく見た。

上質なミステリーのように、ストーリー展開にぐいぐいと引き込まれてしまい、143分があっという間だった。評判どおり、非常に面白い映画だった。平凡な青年が痴漢冤罪事件に巻き込まれてしまうという非日常的な恐怖が、とてもリアルに描かれていたと思う。そして、日本の刑事司法制度の現状というものをまざまざと見せつけられた気がした。

邦画にしては珍しく画質もよかった。ハイビジョン、あるいはブルーレイディスクで見たいと思うほどではないけど。

主人公を演じた加瀬亮の演技力はさすがだった。山本耕史が活躍する場はちょっと少なかったような気がした。

もたいまさこは相変わらずの存在感だった。素人目には、あのキャラが地なのかあくまで演技なのかがよくわからない。逆にそれがスゴイところなのかも。後

任の裁判官役の小日向文世はさすが、渋い演技をしていた。

しかし、エンターテイメントとして、あのラストだけがちょっと残念だった。見る者にカタルシスを味あわせてくれるような終わり方だったらよかったのに。それだけ現実の重みを受け止めてもらいたいという意図だったのだろうけど。

プログ『プタネコのトラウマ』のプタネコさんによる詳細なレピュ-はこちら。
http://buta-neko.net/blog/archives/2007/08/post_1379.html

こちらの本は映画の題材になったもの。だいぶ前に買っていたのだけど、映画を見てから読もうと思ってそのままにしていたので、これから読むつもり。

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Comments

『お父さんはやってない』っていう本もありました。
図書館に入ってましたが、あまりの痛々しさにとても読む気にならず棚に戻しました。
フィクションなら、外国の話ならあまり痛みを感じないで読むことができるのに、ぱらぱらっとめくっただけで辛くてやめました。

DVDも観たいなと思いつつそのままになってます。
なんか、ズシーンと胸に堪えそうな予感がします。

Posted by: ヤヤー | 2008.02.23 at 01:33 AM

オカダさん こんにちは。

これ、なかなか考えさせられる映画ですよねー。私が一番思ったのは、真実って何なんだろうってことでした。どこにあるんだろうと。ラストがああいうふうなんで、すっきり終わらず、見終わっても余韻というよりもっとざらっとしたものが残る感じでした。直後に誰かとしゃべりたくなる映画だったなーと今思い出しました。

裁判の前日(だったと思いますが)のもたいさんと加瀬さんのやりとりは、映画館で泣いたのを覚えています。

Posted by: ciao* | 2008.02.23 at 06:58 PM

オカダさん おはようございます。

リンクを頂戴し、恐縮至極です。^^;

ラストがね… 同感です。


Posted by: ブタネコ | 2008.02.24 at 05:52 AM

ヤヤーさん、こんばんは。
『お父さんはやってない』、この映画ができるきっかけとなった本だそうで、著者のおふたりがモデルらしき夫婦が、映画の中に出てきます。確かにこれが現実かと思うと辛くなりますね。

映画の方はフィクションなので、多少救いがあります。日本の現実を知る上で、とても役に立つ映画だと思います。胸に堪えるのは間違いないので、気分的に余裕があるときにどうぞ。

Posted by: オカダ | 2008.02.25 at 06:53 PM

ciao*さん、こんばんは。
おお、映画館で見たんですね。確かにいろいろいろ考えさせられる映画でしたね。

真実って何なんだろうってことは、非常にむずかしい問題ですね。裁判は、真実を見つけるところじゃないことだけは間違いないようですが。

もたいさんと加瀬さんのやりとりは、しみじみといい場面でしたね。

Posted by: オカダ | 2008.02.25 at 06:54 PM

ブタネコさん、こんばんは。
コメント、ありがとうございました。

ラスト、ブタネコさんも同感でしたか。監督の意図は十分わかるんですけどね。観客としては……。

Posted by: オカダ | 2008.02.25 at 06:54 PM

先日TVで観てしまったので、モヤモヤをうまく書けませんでしたがTBいたします。
現実は厳しいというよりも、ひとと関わり合うことに対して恐怖を抱かせると思いました。人生を狂わすことなど簡単だということも。

Posted by: ヤヤー | 2008.03.05 at 12:03 AM

ヤヤーさん、こんばんは。TBありがとうございました。
ちょうどいいタイミングで放映されましたね。
TV用のバージョンだったようですが、結局見ませんでした。

>人生を狂わすことなど簡単だということも。
同感です。権力の怖さというのを改めて感じました。

Posted by: オカダ | 2008.03.05 at 05:38 PM

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