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2008.10.30

ソニーHDシアター視聴イベント

SONY・NEW HDシアター フルラインナップ徹底視聴会in新宿店 という大変長いタイトルのイベントに参加してきた。

会場はオーディオ・ビジュアル機器販売の専門店アバックのグランド新宿店。ヒルトン東京の地下1階、ショッピングアーケードにある。そこのホームシアターショールーム「メカリア」で開催された。20個のパイプ椅子が並べられていて、満員だった。商品の説明は、メーカーであるソニーの人が行った。

Avacjuk

まずは新しいAVアンプ、TA-DA5400ESの紹介。低ジッター化、広帯域化、そして自動音声補正機能に力を入れたそうだ。中でも自動音声補正機能は、わずか30秒で測定が完了したのにびっくり。綾戸智恵やヨー・ヨーマのSACDを聴いた。そして『ワイルド・レンジ 最後の銃撃』というケビン・コスナー主演の映画のDVDの銃撃シーンを視聴したのだけど、銃声が凄い迫力で驚いた。これはJBLの巨大スピーカー群のおかげでもあるのだろうけど。

その音出しに使われていたのが、新しいブルーレイディスクプレイヤー BDP-S5000ES。まだ12月の発売に向けて調整中とのことだけど、先のDVD『ワイルド・レンジ 最後の銃撃』が、まるでブルーレイディスクを見てるかのように高画質で、字幕も全くギザギザがないのに驚愕。まだまだDVDも見るから、この画質は魅力だ。

続いては新しいビデオプロジェクター、VPL-VW80のデモ。新しいパネル、そしてモーションフロー機能を搭載ということで、動きの激しいシーンでもくっきりした映像を見ることができた。

こういったイベントは初めての参加だったのだけど、あっと言う間の2時間だった。大都市圏に住んでいれば、こういうイベントに参加したりして実際に試聴してからAV機器を買うことができるのだろうけど、オカダの場合は雑誌やネットの情報だけで決めるしかないのが悲しいところ。今回、たまたま参加することができて非常にラッキーだった。

一番興味が湧いたのはブルーレイディスクプレイヤー。発売後1ヶ月くらいは様子をみて、来年早々には買うかもしれない。それまでにはなんとか予算を確保しておかないとなあ。AVアンプも中々よさそうだった。ビデオプロジェクターは予算的に問題外(笑)。

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2008.10.23

『橋爪大三郎の社会学講義』

Pange1023

近所のホームセンターでパンジーを売っていたので、早速買って植えた。春から秋のペチュニアと並んで、秋から春まで長く咲いてくれるパンジーは、ものぐさガーデナーにとっては本当に欠かせない存在だ。

そんなおり、橋爪大三郎 『橋爪大三郎の社会学講義』 ちくま学芸文庫 という本を買って読んだ。以前に『橋爪大三郎の社会学講義2』 夏目書房 という本を古本屋で見つけて買って読んだことがあり、『橋爪大三郎の社会学講義1』の方も読みたくなったのだけど、そのときは絶版になっていたようで手に入らず、そのままになっていた(今ならamazonで1円!で手に入るけど)。しかも版元の夏目書房は、去年倒産してしまったそうだ。この文庫本は、元の1と2の内容を入れ替え、一部はカットして、組み直したものだという。そして姉妹編の『橋爪大三郎の政治・経済学講義』の方に、政治と経済に関係する文章を集めているとのことだ。

著者の橋爪大三郎さんは社会学者で、小室直樹さんの弟子に当たるそうだ。理論的かつクールな論調の中にも学問にかける熱い思いが感じられるのがよくて、著作を何冊か読んでいる。

この本の内容は、「基礎講座 社会学を学ぶとは」から始まり、「大学と学問」、「人のつながりから文化を考える」、「人はなぜ宗教を求めるのか」、そして「補講 思想は命がけの産物だ」まで、多岐に渡り、かつ比較的わかりやすい言葉で書かれているので、結構勉強になった。文庫本にしては高いけど、それだけの値打ちのある本で、文庫化してくれて本当にありがたい。

それにしても、最近のアメリカ発の不況に見られるように、社会の流れは個人の力ではどうしようもないものだということを改めて強く感じる。去年あたりからようやく日本でも景気が本格的に上向いてきたというのに。マスメディアも、この頃「不況、不況」と煽り過ぎると思う。こういうときこそ、何か景気のいいニュースを流してもらいたいものだけど、無理だろうなあ。

この秋も、AV機器の新製品が次々と発売されるようだ。みんなが財布の紐を締めてしまうとますます不況になってしまうから、何かどーんと買って景気拡大に貢献したいものだ。

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2008.10.16

『日本浄土』

こちらでは秋祭りも終わり、秋も一段と深まりつつある。

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去年の初夏に植えたペチュニアが、秋の日射しを受けて満開になった。こういう、手をかけなくても長く咲いてくれる花は、ものぐさなオカダにピッタリだなあ。

そんなおり、藤原新也 『日本浄土』 東京書籍 を読んだ。藤原さんは写真家としての方が有名なのだろうけど、オカダにとっては作家としての方がなじみがある。

この本は、筆者が様々な地方を旅して回ったときの様子が描かれている。藤原さんの文章からは、硬質なセンチメンタリズムとでも言うべきものが感じられて、オカダの気分にとてもマッチする。

この本でも、地方がどんどん寂れてゆく姿が描かれていて、胸がふさがる思いがした。人が減る一方なので交通の便もどんどん悪くなり、さらに人が減ってしまうという悪循環に陥ってしまっているのだ。藤原さんも、バスがないのでリサイクルショップでママチャリを買って!旅を続ける場面があった。

amazonでも見られるけど、この本の帯に写っている白い猫は、とてもクールなまなざしをしている。

秋の夜長、しみじみと読むのにふさわしい本だった。

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2008.10.08

『切羽へ』

だいぶ秋らしくなってきて、ご近所の家の庭でキンモクセイの花が咲き始め、甘い香りが漂い始めた。最近のオカダは何となくメランコリックな気分。原因はいろいろあるのだけど、そういう気分もじっくり味わって、またあれこれ悩むのも人生かな。

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花盛りのベゴニア。同じ鉢に寄せ植えしたナデシコはもう枯れていまったけど、こちらはまだまだ元気だ。本当に丈夫だなあ。オカダもあやかって細く長くやっていきたい。

俳優の緒方拳さんが亡くなられた。夏にNHKのドラマ『帽子』を見たとき、今まであったアクの強さが薄れて、ずいぶん枯れたなあという印象を受けたのだけど、やはり体調がよくなかったのだなあ。明日から始まるフジテレビのドラマ『風のガーデン』が遺作となってしまったそうなので、是非とも見てみよう。

さて、映画ばっかり見るのもだんだん飽きてきて、久しぶりに読んだ小説が、井上荒野(あれの) 『切羽へ』 新潮社。

裏表紙の帯に

静かな島で、夫と穏やかで幸福な日々を送るセイの前に、ある日、一人の男が現れる。夫を深く愛していながら、どうしようもなく惹かれてゆくセイ。やがて二人は、これ以上は進めない場所へと向かってゆく。

「切羽」とはそれ以上先へは進めない場所のこと。宿命の出会いに揺れる女と男を、緻密な筆に描ききった美しい切なさに満ちた恋愛小説。

と書いてあるのだけど、まさにそのとおりの小説だった。まあ、「宿命の出会い」おいうのはちょっと大げさだし、「恋愛小説」と一括りにしてしまうのももったいない気がする。

主人公のセイは30代の小学校の養護教諭。夫は画家。小説は「明け方、夫に抱かれた。」という文章で始まる。

 夫は、夜更けて布団に入ってくるとき、私を眠らせたまま抱こうとすることがよくあった。
 そんなとき私は、自分が卵の黄身になったような気持ちがした。

映画と小説の大きな違いはというと、小説の方が登場人物の内面を表現するのに向いているということが言えると思う。「そんなとき私は、自分が卵の黄身になったような気持ちがした」というのを画面上でナレーションとして語ることはできるけど、それよりも文字で表現して読者に想像してもらう方がより伝わりやすいだろう。全編を通して綴られる主人公の揺れる想い。これを映像で表現することはかなり難しいだろう。

女性らしい細やかな感情表現。そして情景描写。淡々と進んでゆく物語。とても美しく、長く余韻の残る小説だった。

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2008.10.02

『悩む力』

土曜日から火曜日にかけて急に寒くなって震えていたのだけど、昨日から平年どおりの気温に戻ってひと安心。暑いのもきついけど、急に寒くなったのはこたえた。

Asagao1002

今朝、庭でアサガオの花が咲いているのを見つけた。地面にこぼれた種が芽を出したようだけど、花まで咲かせるとは。毎日ずっと暑かったせいだろうか。

そんな折り、姜尚中 『悩む力』 集英社新書 を読んだ。本屋で手にとってぱらぱらっとめくってみたときは、若者向けのように思えて結局買わなかったのだけど、図書館にあったので借りて読んでみた。

序章に、『本書では、誰にでも具わっている「悩む力」にこそ、生きる意味への意志が宿っていることを、文豪・夏目漱石と社会学者・マックス・ウェーバーを手がかりに考えてみたいと思います」とあるように、この本では100年前を生きた漱石とウェーバーの人生、著作が何度も参照されながら、著者自身の「悩む力」について書き記されている。

「私」、「変わらぬ愛」、「働く」、「死」、「老い」等、様々な事柄について考えていて、はっきり言って現実的な何かに悩んでいる人にとって即効薬になるような内容ではないけれど、ぐだぐだ悩むのも決して無意味なことじゃないと思わせてくれるいい本だった。この本を読んでまた漱石が読みたくなった。

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