『お母さんは「赤毛のアン」が大好き』
先日買ってきたこの花、ネーム板が付いてなくて、名前を忘れてしまった。葉っぱが銀色に変わるのが特徴だそうだけど。
吉野朔実 『お母さんは「赤毛のアン」が大好き』 角川文庫 を読んだ。これは、『本の雑誌』に連載中の吉野さんの書評マンガを集めたもの。『お父さんは時代小説が大好き』の続編にあたる。
全部本にまつわる話で、長さも2~5ページとまちまち。「本を拾ったことがありますか?」や「いつも本が入っている」、「私はこれを”読みきった自慢”」等々、どの話も興味深いものだった。
中でもタイトルになった話は面白かった。吉野さんのお母さんは、もう何十回読んだかわからないくらい「赤毛のアン」が大好きだそうだけど、その理由は一言、「アンが変わってて面白い」から。
また、「猫好きなのに、飼おうとは思わないの?」と訊かれて「ううん、キライ嫌いよ でも他人の家の猫を都合のいい時だけかわいがるのは好き」と答えるお母さんであった。
そしてこの話のオチが、ちょっと笑えてなんともいいのだ。
本好きにはオススメの本。
『赤毛のアン』といえば、この後読んだ小谷野敦 『聖母のいない国』 河出文庫 にも『赤毛のアン』の話は出てきた。この本は、雑誌『ユリイカ』に、「アメリカ文学を読む」というテーマで連載したものを収めている。
小谷野さんは、1979年に放映された高畑勲によるアニメが、アンの魅力に捕らえられたきっかけだという。そして、なぜアンが日本の若い女性たちに人気があるのかを考察していて、なかなか洞察に富んだ内容になっている。ちなみに、この章のタイトルは「実現すべき自己などない時」。
オカダは『赤毛のアン』をちゃんと読んだことがなくて、一度映画を見たことがある程度。吉野さんのお母さんは別として、『赤毛のアン』が好きな女性にはいい印象を持っているのだけど、実際に出会ったことはないなあ。


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