『シズコさん』
日曜日の朝、目が醒めたら庭の隅っこに雪が残っていた。夕べ降ったらしい。御近所の花畑にもうっすら積もっていた。こちらで雪が積もるのは数年ぶり。
車に積もっていた雪を集めて小さな雪だるまを作ってみたけど、雪だるまというより氷だるまだなあ。
その日のお昼に、『おつまみ横丁』に出ていたジャーマンポテトを作ってみた。不器用なオカダは、ものすごく久しぶりのじゃがいもの皮むきに大苦戦。弱火でじっくり炒めたのでさほど焦がさずにすんだ。塩胡椒で味付けしただけだけど、まあまあの味だった。友人にさっとおつまみを作ってふるまう、というところにまで到達するのは難しそうだなあ。
そして、佐野洋子 『シズコさん』 新潮社 を読む。「シズコさん」とは佐野さんの母親のこと。年老いて認知症になり、老人ホームへ入れることになる。佐野さんはその母親が嫌いだった。子どもの頃優しくしてもらえなかったから。この本は、シズコさんの一代記なのだけど、ここまで書いて大丈夫かと思うくらい、母親や家族、親戚のことについて赤裸々に書いていて、物語は戦前の北京から始まり、大河ドラマのように壮大で重厚なストーリーとなっている。
読んで本当に圧倒された。戦前から戦後、現在に至る激しい時代の流れの中で、生き抜いてきた母親、母への屈折した思いを抱えながら生きてきた娘。二人の母娘関係というものはとても複雑だ。佐野さんの母に対する思いがあふれ出す様子には心打たれた。非常に読み応えのある本だった。


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