« 『ねじまき鳥クロニクル』 | Main | 『ポトスライムの舟』 »

2009.02.27

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

仕事で市内に出かけたついでに、映画 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 を見てきた。アカデミー賞の作品賞にノミネートされたものの残念ながら受賞はならなかったけど、ネットでもすごく評判がいいようで、pokeさんのおすすめでもあり、原作がスコット・フィッツジェラルドの短編小説ということで、是非とも映画館で見たいと思っていたのだけど、うまく見ることができてよかった。映画を見るためだけに遠出しようという気にはあまりならないのだけど。

主人公のベンジャミンは、老人としてこの世に生まれ、若返っていくという、まさに数奇な人生を送る。年齢を重ねて、年をとりたくない、若返りたいと思う人は多いだろう。オカダもその一人だけど。でも、それが果たして本当に幸せなことなのか、いろいろ考えさせられた。ベンジャミン自身は、自分の人生をどのように感じていたか、幸福な人生だと受け取っていたのだろうか。特に、愛する人と子どものことについて。

アカデミー賞のメイクアップ賞、視覚効果賞を受賞しただけあって、主演のブラッド・ピッドがだんだん若返っていく様子と、ケイト・ブランシェットが年齢を重ねていく様子は、素晴らしいの一言。

また、美術賞を受賞しただけあって、全編にわたって美しい映像が映し出される。光と影、色彩に対するこだわりがすごいと思った。日本映画も見習ってもらいたいなあ。

音の方も、セリフがクリアで聞きやすく、効果音も丁寧に録音されていた。戦争のシーンではかなり迫力のある音が楽しめた。

現実の時間を忘れて映画の中の時間に浸りきってしまっていて、エンドマークが出たときに現実に引き戻された。上映時間が167分とかなり長かいことも、全然気にならなかった。まさしく自分のとは全く別の人生を味わうことができた。現実にはありえない設定の人の一生を、非常にリアリティ溢れる映像で見せてくれて、とてもいい映画だった。

ところで、オカダが見に行った日はちょうど女性サービスデーに当たっていて、女性の観客が多く、座席はギッシリ埋まっていて、久しぶりに窮屈な思いをしながら見た。フライドポテトでも食べながら長時間を乗り切ろうと考えていたのだけど、両脇の人が気になって食べずに終わった。まあ、こういうのも映画館で見ることの味わいの一つだなあ。

|

« 『ねじまき鳥クロニクル』 | Main | 『ポトスライムの舟』 »

Comments

オカダさん、こんばんは。
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』観に行かれたのですね~心に残るいい映画でしたよね。

>ベンジャミン自身は、自分の人生をどのように感じていたか、幸福な人生だと受け取っていたのだろうか。特に、愛する人と子どものことについて。
老人の風貌で成長していく過程の方が、幸せそうな顔をしていたように思います。だんだん若々しくなるにつれ、瞳に悲しみの色が見えて「永遠など何もない」という台詞が重く感じられました。

>アカデミー賞のメイクアップ賞、視覚効果賞を受賞しただけあって
その通りだと思いました。とても自然な感じで、違和感なくストーリーに入り込めましたね。
ご自宅で映画が楽しめる機器をお持ちだと、必ずしも映画館で、とは思わなくなるかもしれませんね。どんな格好でも周りを気にすることもないですし。我が家も少し考えてみようかな~などと思ってしまいました。。


Posted by: Poke | 2009.02.28 at 12:12 AM

オカダさん こんにちは。
アカデミーとったやつは面白そうだな~と思いましたが、こちらも良さそうですね。
残念ながらしばらく映画館には行けそうにないのでレンタル待ちます。

>まさしく自分のとは全く別の人生を味わうことができた

それっていい映画や本の醍醐味ですよね。

しなびたポテトは映画後に召し上がったんですか?(笑)
レディースデイ、私は女なんでありがたいですけど、両脇とも人がいるって落ち着きませんねー。

Posted by: ciao* | 2009.02.28 at 03:44 PM

おぉ、これはいま図書館から原作本を借りて来ています。
とても薄っぺらいのにびっくりしたりして。
いえまだ読み始めてはいませんけど(大汗

アカデミー賞の授賞式をきのうやっとこさ観ました。
どの映画もこの映画も観たいです。
中でもこの作品はオカダさんの言う通り画がうつくしそう。
ブラピとケイト・ブランシェットの共演ももう何作めになるのやら。いちばん最近は『バベル』ですかね?
このふたりが揃うと必ずヒットのにおいがします(笑)。

Posted by: ヤヤー | 2009.03.02 at 02:03 AM

Pokeさん、こんばんは。
pokeさんのレビューのおかげで、「これぞ映画!」というべきいい映画を見ることができました。ありがとうございました。

>だんだん若々しくなるにつれ、瞳に悲しみの色が見えて「永遠など何もない」という台詞が重く感じられました。
そうですね。特に子どもの誕生がきっかけになって、ベンジャミンの苦悩が深まっていったようです。子どもが生まれるということは、親にとって自分を見つめ直す契機になるのでしょうね。

スクリーンの大きさ、フィルム独特の味わい、音響設備、そして何より他人と空間・時間を共有するということなど、映画館で見ることの楽しみはありますが、家で気楽に見られるのもいいものです。pokeさんも、大きめのTV+シアターシステムで、御主人とお二人でのんびり見るのもいいかもしれませんね。

Posted by: オカダ | 2009.03.03 at 06:13 PM

ciao*さん、こんばんは。

最近DVDが出るのが早いですから、きっとすぐですよ。
好き嫌いはあるにせよ、一見の価値のある映画だと思います。

ポテトは、エンドロールが始まってすぐ隣の女性が出たので、その間に食べました。やはりあまり美味しくなかったです(^_^;。
できれば通路側に座りたかったんですけどね。どうしても脇に人がいると気になりますよね。次からはレディースデイに気をつけます(笑)。女性にとってもカップルの男性にとってもいいシステムなんでしょうけどね。

Posted by: オカダ | 2009.03.03 at 06:23 PM

ヤヤーさん、こんばんは。

おお、早速借りてきたんですか。僕も読もうと思ってます。

オカダもアカデミー賞の授賞式の様子をチラと見ました。さすがにいい映画がいっぱいですね。これから楽しみです。

そういえば「バベル」もこのふたりでしたね。特に女性に人気の出る組み合わせのような気がします。

Posted by: オカダ | 2009.03.03 at 06:32 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/84752/44192418

Listed below are links to weblogs that reference 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』:

» 映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」 [趣味は読書。]
11日の休日に久しぶりに映画館へ行きました。 この映画を観ようと決めたのは 主演のブラピとケイト・ブランシェットのファン、というのもありますが 何より原作が‘スコット・フィッツジェラルド’だったからです。 老人として生まれ、 歳をとるごとに若返っていくという不思議な人生の ドキュメントを見るような映画です。 167分と、長い映画なのですが その長さを感じさせない見ごたえがありました。 時計を逆回転させても 過ぎてしまった時は戻らない。 死にゆく人とは永遠の別れが。 ‘永遠などない’と虚無にとり... [Read More]

Tracked on 2009.03.05 at 12:28 AM

« 『ねじまき鳥クロニクル』 | Main | 『ポトスライムの舟』 »