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2009.06.25

『人生2割がちょうどいい』

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先週末、梅雨の晴れ間の一日、本当に久しぶりにテニスをした。朝の10時だというのに日射しはきつく、身体が全然動かなくてダメダメだったけど、コートを吹く風はとても気持ちよかった。

そんな折り、岡康道、小田嶋隆 『人生2割がちょうどいい』 講談社 を読んだ。岡康道さんは、小田嶋さんの高校大学の同級生で、今はクリエイティブディレクター、CMプランナーをしている人。この本は、『日経ビジネスオンライン』に連載された二人の対談をまとめたもの。

小田嶋さんの強烈な個性は前から知っていたが、岡さんもそれ以上にスゴかった。例えば、高校生のときに無免許、スピード違反で捕まって家裁に呼び出されたとき、保護者の役を老け顔の同級生にやらせ、浴衣を着せて、着流し姿で連れていったそうだ。そんな岡さんも、電通に入って数々の優れたCMを作り、今は独立してやっているという。

この2人の話を読んでいると、人生や社会に対する考え方が「常識」とは全くかけ離れていることに驚かされた。

人生2割というのは、手抜きしろということじゃなくて、10割の全力でやるときも当然るけど、トータルしたら2割でいい、という話なのだけど、目から鱗というか、非常にインパクトのある内容だった。

我が身を振り返ってみると、小さくまとまってる、と言えるかもしれない。少しは枠からはみ出すことも必要かもなあ。

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2009.06.18

祝!内田樹先生、御結婚

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アメリカンブルーの花が咲いた。見た目が涼しげで、夏にはピッタリの花だと思う。連日真夏のような暑さで、土もカラカラ。早く梅雨らしく雨が降ってくれるといいのだけど。

オカダがヴァーチャル弟子を僭称している内田樹先生が、御結婚されたそうだ。先生のブログを読んで、すごく驚いた。結婚は懲り懲りで、ずっと独身で気ままに暮らされるものとばかり思ってたので、ちょっとショックだった。

披露宴の写真が、同僚の石川康宏先生のブログに掲載されている。新婦は20歳下の小鼓の能楽師で、大学&合気会のOGとのこと。大学に赴任した1年目の教え子だそうだ。

ネットのおかげで、お相手の名前、お顔、披露宴の写真まで見ることができるなんて、便利ではあるけど、その反面ちょっとコワイような気もする。そう思うのならググらなければいいのだけど、やっぱり激しく気になったので(^_^;。

いよいよ定年退職も間近になって、第二の人生を良き伴侶と共に歩んでいくということなのだろうなあ。

この本には、結婚についての深い哲学的かつ実践的考察が書かれている。先生がどのように実践されるのか興味津々だ。できれば結婚生活の実態についても読みたいけど、さすがにそういうわけにはいかないだろうなあ。

お二人が末永くお幸せであられますように。

先日図書館へ行ったら、カウンターの奥の本棚に『1Q84』があって、それを見た女の人が「あ、あいきゅう はちじゅうよん」と言っていた。係の人は素知らぬ顔で「予約の本なんです」と答えていた。まあ、確かに紛らわしいけどね。

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2009.06.11

内田樹先生の『1Q84』評

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庭の紫陽花も咲き始め、いよいよ梅雨本番がやってきた。とはいえ、まださほど本格的な雨は降ってないので、こちらでも春からの少雨で水不足が心配されている折り、早くまとまった雨が欲しいところだ。

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去年咲いたアサガオの花からこぼれた種が、今年もまた自然に芽を出した。毎年のことながら大自然の営みに心を打たれる。

内田樹先生も、『1Q84』を読み終えた感想をブログにアップしている。優れた読み手は、物語の骨格を把握するのがうまいという話だけど、内田先生もその例に漏れず次のように読み解いている。

ムラカミ・ワールドは「コスモロジカルに邪悪なもの」の侵入を「センチネル」(歩哨)の役を任じる主人公たちがチームを組んで食い止めるという神話的な話型を持っている。

なるほど、今度の『1Q84』にしても、主人公の2人とも意図せずしてその戦いに巻き込まれてしまうという点では共通いている。

そして、この小説が今までの作品と大きく異なるのが、物語中に主人公の父親が登場してくること。昨年春樹さんのお父さんが亡くなられたそうで、そのことが関係しているのかもしれない。

そのことも含めて、内田先生は本作について、『村上春樹がこの作品で「父の呪縛」から逃れる方途について何かはっきりした手応えを覚えたのではないか』と書いている。その「父」を「システム」についてまで敷衍して語るところが内田先生の真骨頂だなあ。このような非常に優れた批評を、無料かつお手軽に読めるところに、改めてネットの有り難さを感じた。

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2009.06.03

『1Q84 BOOK1&2』

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週末、お天気がいいので久しぶりに海辺へ出かけた。やはり風が強く、肌が冷たかった。そしてしばし村上春樹の待望の新作『1Q84』新潮社を読んだ。

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舞台は1984年の東京。この小説は、「天吾」とつく章と「青豆」とつく章が交互に表れる構成になっていて、それは、それぞれの章の主人公の名前だ。物語は、どちらの章もほぼ同時に進行していく。

男の主人公、天吾は、もうすぐ30歳になる予備校の数学の講師で、小説家志望、独り暮らし、ほとんど友人はおらず、10歳年上のガールフレンド(人妻)がいる、という、いかにも村上ワールドの主人公「僕」に相応しいキャラ設定になっている。

一方の女性の主人公、青豆は、スポーツクラブのインストラクターでありながら、いわゆる殺し屋。今までにないキャラにびっくり。

その他、謎の17歳の美少女ふかえり、カルト集団さきがけ、空気さなぎ、リトル・ピープルなどなど、村上ワールドを彩るにふさわしいキャラがてんこ盛り。

そしてストーリー展開も絶妙で、序盤からぐいぐい引っ張られてしまい、次はどうなるのかと、じっくり読むつもりがついついスピードを上げて読んでしまった。

そしてラスト。このエンディング、本がBOOK1、2と名付けられているところからすると、まだ続きがあるような感じだ。いずれBOOK3、4が出るような気がする。『ねじまき鳥クロニクル』の例からすると、1年後くらいかなあ。

まさに村上文学の集大成と呼ぶに相応しい大作。続きが凄く楽しみだ。それまでに2回くらいは読み返して復習しておきたい。

それにしてもこの本、2冊で既に77万部印刷したそうだ。すごい人気で、ちょっと異様な気がする。週末、この本を読みながら、今日本中で同じ本を何万人もの人が読んでるのかもしれないと思うと、ちょっと不思議な気がした。

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