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2010.04.09

『あたらしいあたりまえ。』

Sakura0409

春はお別れの季節。この春も、何人かの知人がこの町から引っ越していった。中には、たぶんもう二度と会うことはないだろうという人もいて、もっと話をしておけばよかったと思わずにはいられない。

オカダは、進学のためにこの町を離れ、そして戻ってきて以来、数え切れないくらいの人を見送ってきた。はたして、いつかも自分も見送られる側になることがあるだろうか。散りゆく桜を見ながら、少し感傷的になって思いを巡らしてみたり。

春は始まりの季節。今朝、通勤途中で、真新しい学生服に身を包んだ中学生の男子二人とすれ違った。今日は中学校の入学式。二人の顔は、嬉しさと誇らしさ、照れ臭さとが混じり合って生き生きとしていた。式の内容は憶えていないけど、初めての長い道のりを、新しい教科書の詰まった思い鞄を肩から提げて歩いて帰ったのを思い出す。あれから随分遠いところまできてしまったなあ。

そんなおり、松浦弥太郎『暮らしのなかの工夫と発見ノート2 あたらしいあたりまえ。』PHP研究所を読んだ。松浦さんは、COW BOOKSという本屋さんの店長にして、『暮らしの手帖』の編集長。

この本には、松浦さんが、暮らしと仕事をイキイキと輝かせるために、、自分が発見したり、工夫したり、気がついたりした、沢山のあたらしい「あたりまえ」について書かれている。その基本は、毎日をていねいに生きるということであり、人を大切にするということ。その底には、様々な経験を積んできた著者ならではの人生に対する深い洞察があると感じた。

非常に実用的な内容で、自分もやってみようと思うところに付箋を貼っていったら、付箋だらけになってしまった。生きることについて元気がもらえる本だった。

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Comments

オカダさん、こんばんは。
桜見事ですね~お花見大好きな私も、今年はちょっとばかり車窓からながめておしまいな感じでした。
確かにこの桜の季節は、別れと始まりの繰り返しの中に思い出されることが多いですね~
いつも見送られる側だったのに、いつの間にやら見送る側に立っていました。そうして役割を交代していくのですね、きっと。

松浦弥太郎さん、というお名前に記憶はなかったのですが
『暮らしの手帖』は数年前ずっと続けて読んでいました。
とても地味なのですが、とても好きな雑誌です。
そうですか、付箋だらけですか~何となく分かる気がします。読んでみたいな~

Posted by: Poke | 2010.04.12 at 06:52 PM

Pokeさん、こんばんは。
今年の花見、忙しくて残念でしたね。この時期になると、お花見したくて心が浮き立ちますね。
やっぱり別れと始まりは桜の季節が相応しいですよね。新学期は4月がいいですね。

見送られる側と見送る側、確かに役割を交代していくわけですね。オカダも昔は見送られる側だったわけで。そのことをすっかり忘れていました。

この本、Pokeさんだったらたぶん気に入られるんじゃないかと思います。おすすめです。

Posted by: オカダ | 2010.04.13 at 07:14 PM

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