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2010.05.27

『ガラスの巨塔』

Minirose0527

いよいよバラの季節。うちでも鉢植えのミニバラが咲いた。全然消毒とかしてないので、虫や病気にやられ放題なのだけど、健気に咲いている。

そんなおり、今井彰 『ガラスの巨塔』 幻冬舎 を読んだ。作者は、NHK「プロジェクトX 挑戦者たち」の元プロデューサー。この小説は、全日本テレビ協会というテレビ局が舞台で、主人公は「チャレンジX」という番組のプロデューサーという設定。

オカダは、小説という体裁をとっているものの、あくまで作者の側の視点のみで描かれた、一種のドキュメンタリ-として読んだ。読み始めたらすごく面白くて、一気に読んでしまった。

いい番組を作ろうと仕事に没頭する主人公、その成功を妬んで、なんとか引きずり下ろそうと画策する職員たち、嘘を平然と記事に書く週刊誌の記者、隙あらばそのテレビ局を攻撃しようとし、不払いを煽るような記事を書く全国紙の新聞社の記者。様々な人物が入り乱れて登場してきて、組織、社会といったものの裏側や、その複雑怪奇さを窺い知ることができた。

主人公の大きな成功と、それ故の大いなる挫折。人生の無常さを感じるには十分な内容だった。

それにしても、いくら小説とはいえここまであからさまに書いてあるのはものすごいなと思った。そう思う自分は、やっぱり「出る杭は打たれる」という諺が真理の一面を衝いてると考えているということだろうなあ。

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2010.05.14

今年のゴールデンウィーク

今週も目一杯働いた。先週のゴールデンウィークはもう遥か昔のような気さえするけど、せっかくだから記録しておこう。

今年はひたすら家でのんびり、と考えていたのだけど、さすがに3日目になると飽きてきたので、出かけることにした。どこかの温泉に浸かってのんびりしようと思って、道後にあるホテルのお風呂へ。

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GWだから、道後温泉の本館界隈は観光客でごった返しているだろうけど、こちらは午前中ということもあって他のお客は少なく静かだった。ゆっくり露天風呂に浸かり、庭の新緑を眺め、小鳥のさえずりを聴きながら、しばし浮世を忘れた。

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お湯から出て、休憩コーナーで身体の火照りを冷ました。

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その後ホテルでちょっと贅沢な昼食。隣には能舞台が設えてあって、内田先生が舞う姿などを思い浮かべてみた。夜、かがり火の中で演じられる能は風情があるだろうなあ。いつか見てみたいものだ。

それからちょっと足を伸ばして、前から行きたかった大きな本屋さんとかに寄ったりして帰宅。この日は初夏どころか、夏が来たような陽気で、いっぱい汗をかいてしまって、温泉気分はすっかり飛んでしまった。それでもまあ、十分プチ旅行気分を味わうことができた。

旅のお供に持っていったのが、この柘植光彦著 『村上春樹の秘密』 アスキー新書。新書らしく読みやすい文章で書かれているけど、村上春樹という作家について、今まで知らなかった事実や情報が結構載っていて、かなり興味深い内容だった。

一つだけ残念なのは、それらの情報のソース、出典が明記されていなかったこと。そこが新書という形式の限界なのかもしれないけど。

とはいえ、ハルキファンには激しくオススメの一冊。

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