『小説家という職業』
先週、待望久しかった雨が降り、それに伴ってようやく暑さが緩んだかと思ったら昨日は肌寒いくらいの気温だった。このまま秋が深まっていくのだろうなあ。
そんな折り、タイトルに惹かれて 森博嗣 『小説家という職業』 集英社新書 を読んだ。
自分がプロの「小説家」としてどのようにやってきたかが書かれていて、あまりにも開けっぴろげな内容だったので驚いた。著者は一生暮らせるだけの資産を蓄えたので、ライバルたちのことをもう心配する必要もないからというのがその理由のようだ。宣伝効果を考えて読者からのメールには必ず返事を書くといった、まさにマーケティングの手法を取り入れたその卓越したビジネス戦略には驚いた。
そして、複数の出版社を渡り歩くなど、「自分の自由のために『他人が自分を好きになること』を犠牲にしてきた」というその姿勢には脱帽。自分には到底真似できないなあ。
前近代的な出版業界に対する批判、迫りつつある電子書籍時代についての予想なども書かれていて興味深い内容だった。
「小説家という職業」に興味のある人にはオススメの本。
森博嗣さんの本は、『少し変わった子あります』を読んだことがあるだけだった。デビュー作の『すベてがFになる』が気になって、図書館で探したら見つかったけど、分厚くてしかも2段組の新書サイズだったので断念。
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