ちょっと前のことになるけど、10月30日、子規記念博物館で開催された子規亭 「新・道後寄席 第4夜 ジャズはこうして楽しもう」に行ってきた。
この『道後寄席』は、先代館長の天野祐吉さんが始められたもので、各界の著名人を呼んできて話したり演じたりしてもらうというもの。以前は夏の風物詩だったそうだが、最近は年間6回程度開催されている。
入口には提灯が下げられ、木の看板も立ててあって、寄席らしい雰囲気だった。
この日は、子規記念博物館の現名誉館長でもあるコラムニスト・天野祐吉さんとジャズ評論家・岩浪洋三さんが、ジャズについてトークをして、その合間にジャズシンガーの浩子・ウィリアムスさんと、地元を中心に活躍しているジャズピアニストの栗田敬子さんのお二人がライブ演奏をするという趣向。
天野さんと岩浪さんは中学の同級生だったそうだ。FEN放送やアメリカ映画がきっかけでジャズが好きになった岩浪さんは、ジャズのSP盤をわざわざ神戸から取り寄せて聴くようになり、ときには蓄音機とレコードを天野さんの家まで運んでいって聴かせたりしたそうだ。和気藹々とした雰囲気の話が進む中で、でジャズの歴史、黒人やユダヤ人との関わりなどを知ることができて、楽しかった。
ライブ演奏も、「モナ・リザ」から始まって「イン・ア・メロウ・トーン」まで全13曲、主に栗田敬子さんのピアノ伴奏で浩子・ウィリアムスさんが歌い、ときには栗田さんと浩子さんの掛け合い、栗田さんの弾き語りやピアノソロありとスタンダードナンバーばかりで非常にバラエティに富んだ内容だった。二人はその日の午後初めて会ったそうだけど、すごく息が合っていた。
栗田さんのピアノは、だいぶ前にジャズバーで聴いたことがあったのだけど、とても華麗にして叙情的な演奏だった。歌も歌うとは知らなかったけど、こちらもなかなかの腕前だった。
一方の浩子・ウィリアムスさんについては全然知らなかったので、予習の意味でCDを取り寄せて聴いてみたら、甘く優美な歌声にすっかり魅了されてしまった。その日生で聴いてみると、ほぼ2年前にリリースされたCDに比べて、高音から低音まで音域が広く、声がよく出ており、格段にグレードアップしているように感じた。「ムーンリバー」や「オーバー・ザ・レインポウ」ではすっかり聞き惚れてうっとりしてしまった。
あっと言う間の1時間半で、非常に充実した内容だった。オタクのオカダではあるけど、たまには町へ出てみるのもいいものだなあと痛感した。行く前はなんだか億劫になっていて、ちょうど台風が接近していて行けなくなっても仕方ないか、なんて思っていたのだけど。
終演後、ロビーでCDや本の販売とサイン会があったので、それぞれ買ってサイン&握手してもらった。
浩子さんのCDは2枚とも既に持っているものだったけど、せっかくなのでより好きな「From The Movies」の方を買ってサインと握手をしてもらう。どちらも5曲入りのミニアルバムなので、「すごくよかったです。是非、本格的なアルバムを出して下さい」と言ったら、来年には出るとのこと。今からとても楽しみだ。
浩子さんのブログにも、この日のことが書かれていた。
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