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2011.09.30

『最終講義 -生き延びるための六講』

Higanbana09301

彼岸花が咲き、お彼岸も過ぎて、少しずつ秋が深まっていくのを感じる。こちらでは今日雨が降って、昨日までに比べて涼しくなった。

そんなおり、内田樹先生の『最終講義 -生き延びるための六講』技術評論社 を読んだ。この本は、2011年1月22日に神戸女学院大学で行われた最終講義の他に、「日本の人文科学に明日はあるか(あるといいけど)」、「日本はこれからどうなるのか? "右肩下がり社会"の明日」、「ミッションスクールのミッション」、「教育に等価交換はいらない」、「日本人はなぜユダヤ人に関心をもつのか」といった6本の講演を収めた、先生初の講演録。

そして「最終講義」では、神戸女学院大学に迎えられてからこれまでを振り返り、この大学で学んだ二つの大きな教訓、「キリスト教精神」と「ヴォーリズの建物」について語っていて、最後に本学の学院標語の「愛神愛隣」についての話で締めくくっている。

神戸女学院大学への愛に満ち溢れた、非常に感動的な内容で、ライブで聴きたかったなあ。きっと最後にスタンディングオベーションしただろうなあ。

いつか岡田山のキャンパスを訪れて、ヴォーリズの建物をこの目で見、先生のお話を生で聴きたいと常々思っていたのだけど、とうとう果たせずじまいだった。

そのかわり、先生のブログでも告知されているとおり、伊丹十三賞受賞記念講演が松山市で開催される。オカダも待ちきれずに伊丹十三記念館に問い合わせをしてしまった一人。素早く丁寧な返信を頂いた。応募者多数の場合は抽選となるようだけど、当選するといいなあ。

その他の講演も内容の充実したライブ感溢れるものだった。特に最後の「日本人はなぜユダヤ人に関心をもつのか」は、明治維新以降の日本人を考える上でなかなかためになる内容だった。

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2011.09.16

松任谷由実コンサートツアー2011『Road Show』

8月25日、ユーミンのコンサートを愛媛県民文化会館へ見に行った。昔からファンではあったけど、ライブを見るのは初めて。以前、チケットをとろうと電話したけど結局繋がらなくて入手できなかったということもあった。今回は知り合いのアドバイスに従い、対策をとって何とかとることができた。

会場に入ると、ステージの背景には、このツアーのテーマにふさわしく、ヨーロッパにあるようなレトロで派手な感じの映画館の姿が映し出されていた。

そしてコンサートが始まり、コートを着た人々がステージ上を行ったり来たりして、まるで映画が始まったような雰囲気だった。その人ったちは徐々にそれぞれの楽器の後ろに着いた。そして1曲目の「ひとつの恋が終わるとき」の演奏が始まり、遂に帽子を被りコートを着たユーミンが登場。とうとう実物を生で見られたかと思うと感激がじわりと胸に込み上げてきた。比較的前の方の席だったので、肉眼でもユーミンの表情がわかった。

ユーミンは、「こんばんは!ロードショーへようこそ!!」と語り、2曲目は「TUXEDO RAIN」に続いて、3曲目は「たぶんあなたはむかえに来ない」。間奏では、ユーミンとコーラスの須藤美恵子さん、松岡奈穂美さんとでパラソルを回しながらのダンス。いかにもユーミンらしいパフォーマンスだった。

4曲目の「恋の苦さとため息と」でステージ上の映画館が消え、スペインの古城風の背景に。ユーミンもフラメンコ調の衣装にチェンジ。5曲目は「I LOVE YOU」。

その後、奥様が松山出身だというコーラスの今井マサキさんが登場。懐かしの名曲「少しだけ片想い」 のサビの部分を観客全員で練習。オカダもかなり好きな曲だけに、声を張り上げて歌った。

続いて「太陽と黒いバラ 」、「恋の一時間は孤独の千年 」、「真夏の夜の夢 」、「舞踏曲 」とラテン風のメドレー。特に大ヒット曲「真夏の夜の夢 」は、季節感もピッタリでとても盛り上がった。

その後、一転してあっという間に着物姿で現れたユーミン、「大連慕情」、「春よ来い」をしっとりと歌ってくれた。

さらにステージは海辺の風景に変わり、ユーミンは大きめの模様が入った白のワンピースで登場、「ただわけもなく」、「Blue Planet」、「夏はすぎてゆき」と続き、「わき役でいいから」のとき椅子が4つ運び込まれ、ユーミンとコーラスの須藤さんと松岡さん、パーカッションの小野かほりさんが椅子に座り、客席を向いて、映画を見ているような設定に。そして4人はステージ前方へ来て、キアヌ・リーブス、ジョニーデップ、「SEX AND THE CITY」等、映画に関わるショートコント。なかなか息が合ってて楽しかった。そして「ガールフレンズ」。

続いてはステージ中央に運ばれたアップライトピアノを弾きながら「静かなまぼろし」、、「私のフランソワーズ」を歌ってくれた。

そして、「Mysterious Flower」を歌った後、再び現れたユーミンは、アンドロイドのような、黄金に輝く衣装。ユーミンはこういう格好が日本一よく似合うなあ。その衣装で「今すぐレイチェル」、「LOVE WARS」を歌い、激しい音楽、煌めくレーザー光線と、会場は異様な熱気に包まれていた。これこそユーミンのライブの「動」の部分のハイライトシーンだった。

次いで、ステージが最初の映画館の光景になり、衣装もまたコートに着替えたユーミンが「瞳はどしゃぶり」歌い、そしてラストの曲は、ライブに欠かせない「DESTINY」。ユーミンと須藤さんと松岡さん、小野さんが歌いながらダンスを披露し、会場の盛り上がりは最高潮に。そして最後はステーフ上を本物の赤いミニの自動車に乗って去っていった。

しばらく休憩の後、アンコール。ユーミンはキラキラ光るエジプト風の衣装で登場、最初は「コインの裏側」。次いで「カンナ8号線」。オカダの大好きなハードな曲だけに、相当興奮した。

MCでユーミンは、このツアーの準備をしているときに、あの震災があり、ツアーをやるべきかどうか、迷ったけどやっぱりやることにしました、と語ってくれた。
その決断のおかげで、こうしてライブを見ることができたのかと思うと、本当に感謝の気持ちで一杯になった。

アンコールの最後は、ニューアルバムの中の一曲、映画『Railways』の主題歌「ダンスのように抱き寄せたい」。ユーミンの歌声が身体の中に染み渡るようだった。

そしてユーミンとバンドメンバーがステージ前方に勢揃いしてお辞儀し、ステージ下手へと消えていった。

その後、会場が明るくなり、コンサート終了のアナウンスが流れたけど、会場ではアンコールの声と拍手が続いた。実は、他の会場でもユーミンは2回目のアンコールに応えてくれることがあるそうで、そう書いたチラシを会場の入口でわざわざ配っている人がいたのだ。その努力に感謝!

そしたらやっぱりユーミンが登場し、「皆さんに幸せが訪れますように。一緒に歌ってください」 と語った後、ピアノの武部聡志さんの伴奏で、「やさしさに包まれたなら」を歌い始めた。オカダも最も好きな曲の一つだったので、精一杯の思いを込めて歌った。そしてユーミンが退場するとき、「ユーミン、ありがとう!!」と叫んだ。

ニューアルバム『Road Show』を聴いて、今年こそユーミンのライブに行きたいと思ったのだけど、こうして実現することができて、本当によかった。もう何も思い残すことはない、と思ったけどやっぱりまた行きたいなあ。とりあえず、今回のツアーをWOWOWあたりで放送してほしい。

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2011.09.02

九月になれば

もう九月。夏も終わり、時を同じくして台風がやってきた。

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先週末、今年最後の海へ。海へ着いたとたん、空が曇って、泳ぐには寒いような天気に。今年の夏は、後半天候に恵まれなかったなあ。
そして、なんだかあっという間だった。オカダにとってのこの夏のメインイベントは、次回アップする予定。

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海では、例によって読書。読んだのは、宮尾大輔『映画はネコである-はじめてのシネマ・スタディーズ』平凡社新書。著者は映画史が専門の学者。ネコが登場する8編の映画について書かれた本で、「シネマ・スタディーズ(映画学)」についての入門書になっている。

第1部は映画のスタイル、第2部は映画の理論と歴史という構成で、最初に取り上げられる映画は『ティファニーで朝食を』。この映画を題材に、「フレーミング」について説明している。それも結構勉強になったのだけど、オカダが一番インパクトがあったのはホリー・ゴライトリーの職業についてだった。いい映画というのは、様々な解釈が可能なものだなあ。

その他、アメリカはもちろんヨーロッパや日本、韓国の映画とバラエティに富んだ映画が取り上げられていて、見たことのあるのは『ティファニーで朝食を』のみだったけど、なかなか読み応えがあった。その中でまず見てみたいのは、割と好きな女優ペ・ドゥナが出ている『子猫をお願い』かな。

オカダはどちらかというとイヌ派で、ネコは飼ったことがない。ネコのような女性は結構好きだけど。そういえば、村上春樹もネコ派だったなあ。

ネコ好き、映画好きにはオススメの本。

そういえば、『ティファニーで朝食を 製作50周年記念リストア版 ブルーレイ・コレクターズ・エディション』が9月16日に発売される。ちとお高いんだけど、ハイビジョン映像で見たいしなあ。

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