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2012.03.23

『ものすごくうるさくてありえないほど近い』

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今朝方は激しい雨だった。今日はお彼岸のあけ。まだまだ肌寒いけど、確実に春がそこまで来ている気配がする。クリスマスローズの花が満開。今年はやっぱり咲くのが遅かった。
そんなおり、市内へ出かけたついでに映画『ものすごくうるさくてありえないほど近い』を見てきた。

オスカー少年は、9.11のテロで父親を失ってしまう。偶然、父の遺品から1本の鍵を見つける。袋には『ブラック』という文字が書かれており、それが人の名前だと思ったオスカーは、その鍵に合う鍵穴を探そうとニューヨーク中の「ブラックさん」を訪ねていく。

オスカー役は新人のトーマス・ホーン。新人とは思えぬ演技力だった。父親役はトム・ハンクス、母親役はサンドラ・ブロック。他にマックス・フォン・シドーなど。

映画の舞台は9.11テロから1年後のニューヨークということで、昨年の大震災から1年たった今の日本で見るのに非常にしっくるくる内容だった。

冒頭では、オスカーとまだ健在の父とが仲良く過ごす場面が描かれ、その後徐々に父親が事件に巻き込まれたときの様子がはっきりしてくるにつれ、見ていて主人公同様深い喪失感を感じ、昨年の大震災で同様に肉親を亡くした人へ思いを馳せることとなった。

そして、オスカーの鍵穴探しの過程で、様々な見知らぬ人々とのふれあいを通じてもたらされる変化の予感には、じわっと心を動かされた。

まさに佳作と呼ぶにふさわしい、心に残るウェルメイドな作品だった。たまにはこういう映画をじっくり見るのも悪くない。

監督は、『リトル・ダンサー』、『めぐりあう時間たち』、『愛を読むひと』のスティーブン・ダルドリー。

パンフレットも凝った作りだった。

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2012.03.09

『ジェノサイド』

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今日も午前中は雨。今年は本当に雨が多い。そしてなかなか暖かくならない。来週も予報では寒いそうだ。やっぱり「暑さ寒さも彼岸まで」、もう少しの辛抱だな。

そんな中でも、プリムラ・ジュリアンの花が咲き始めた。また一歩、春が近づいてる気配が感じられる。

そんなおり、高野和明『ジェノサイド』 角川書店を読んだ。ベストセラーになっているのを本屋さんで知り、手にとってみた。

読み始めると、確かに面白い。日本の大学院生、アフリカのアメリカ人傭兵、アメリカの情報分析官と、登場人物が切り替わり、ワールドワイドで事態が進行していく。やがて、思いもかけない事実が判明して……、とまるでハリウッド映画のようなスリルを味わうことができた。

結果、590ページもの大作なのに結構速く読んでしまった。もしこの小説のような事態が実際に起こったら、果たして人類はどのように対応するのだろう。冷静に対処するだろう、と考えるのは楽観的過ぎるのかも。

娯楽としての読書の醍醐味を得られる本だった。

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