« March 2012 | Main | May 2012 »

2012.04.20

チューリップが咲いたよ2012♪

Tulip0420

桜は一気に散ってしまったけど、去年初めて植えたチューリップが、先週末ようやく咲いた。やっと本格的な春がやってきた気がする。

そんなおり、君塚良一『「踊る大捜査線」あの名台詞が書けたわけ』朝日新書を読んだ。著者は、脚本家で、自ら映画監督の経験もある。

著者は、大学卒業後萩本欽一に弟子入りし、欽ちゃんお抱えの放送作家集団である「パジャマ党」に在籍して『週刊欽曜日』『欽ちゃんのどこまでやるの!?』や初期の『ごきげんよう』などのバラエティ番組に携わってきたという。

この本には、著者が欽ちゃんや明石家さんまから学んだこと、そして念願かなってドラマの脚本を書くようになり、また『誰も守ってくれない』という映画を自ら監督したことなどについて書かれてあり、いろいろ興味深かった。

中でも、欽ちゃんに会った初日に「道はくねくね歩きなさい」と言われた、というエピソードは強く印象に残った。山頂(目標)を目指して効率的に最短コースで進むことがよしとされる時代にあって、とても含蓄のある言葉だと思う。

「踊る大捜査線」シリーズが好きな人にはお薦めの一冊。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2012.04.06

『いねむり先生』

Sakura0406

なかなか咲かなかった桜も、ようやく咲き始めた。元小学校へ見に行くと、枝がだいぶ切られて、全体が小振りになっていた。少し残念な気がした。

そんなおり、伊集院静 『いねむり先生』 集英社 を読んだ。

タイトルの「いねむり先生」ことI先生は、作家にしてギャンブルの神様のことだそうだけど、本文中には名前は出てこない。帯にはしっかり「色川武大」と書いてある。

主人公は、2年前に女優だった妻を亡くし、失意の中で生きているときに、先輩の紹介でI先生と出会う。この本には、それから一緒に酒を呑んだり、ギャンブルの旅に出たりと、先生と交流を重ねた様子が描かれている。

410ページの大長編だったけど、流れるように読むことができた。文章のリズムが非常にいいせいもあるのだろう。

主人公が、周囲の様々なこと、ひいては生きること自体にあまり執着を感じていない様子に、ある種の清々しさを感じた。麻雀をしたり競輪をしたりしつつも、それほど熱くなっていないところに渋さを感じた。

先生は主人公のことを人に「友だち」と紹介する。その微妙な関係が、この小説の大いなる魅力だろう。

先生という人間の大きさに、主人公は救われる。その再生の様子には心打たれた。

本の中に、歌手のIさんという人が出てくる。誰のことかと思っていたら、途中で「名前に陽がつく」という箇所が出てきて、誰だか思い当たった。文中の喋り方からするとイメージと違っていたけど。そういえば、以前BS放送でその歌手の特集番組があり、そのときにI先生と交流があり、夜な夜な麻雀を打っていたと紹介されていたことを思い出した。その際に著者の名前も出てきたかどうかは憶えていないのだけど。

オカダはギャンブルが好きではない。パチンコも麻雀もほとんどしたことがない。何より損をするのが嫌だ。でもまあ、この本を読むと、大人の遊びとしてギャンブルは確かに面白そうだ。

オカダのようなおじさんは、こういう「おじさんのために書かれた本」を読めばいいんだ、と考えて何だか救われた気がした。

| | Comments (4) | TrackBack (1)

« March 2012 | Main | May 2012 »