『サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3』
暑さ寒さも彼岸までと言いながらも、日中はまだまだ暑い日が続いている。アメリカアサガオの花もまだ咲いている。そろそろかたづけようかとも思うのだけど、夜にぎやかな虫たちのごはんになっているようなので、躊躇している。
今日の内田樹先生のつぶやきで、村上春樹が領土問題についてのエッセイを朝日新聞に寄稿していたことを知り、早速読んでみた。春樹さんは、マラソンやトライアスロンに挑む肉体だけではなくて、「やれやれ」と言いながらも、決してへこたれない精神的タフさを持っているんだろうと思う。そういうタフさを発揮しなければやっていけない数多くの場面をくぐってきたからこそ、あのような文章が書けるんだろうなあ。
思うに、人間の身体が、食べ物を満足に食べられない状態が続くことにいまだに適応しているように、精神の方も、集団内では団結し、他の集団と争っていくことに適応しているのではないだろうか。人とケンカするのは簡単だけど、仲良くやっていくことはなかなか難しい。他国の文化に対して、そして理解の難しい他人に対しても、敬意を忘れないようにしていきたい。
さて、少し前に読んだ村上春樹 『サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3』 マガジンハウス について、忘れないうちに書いておこう。ご存じのとおり、『anan』に連載されたエッセイを収めたもの。
タイトルにもなった「サラダ好きのライオン」という比喩からして春樹さんらしいユーモアに満ちている。そして、人生についてのいくつかの鋭い達観が散りばめられていて、読んでいろいろ教えられた。隣国の人たちも、この本を読んでほっこりした気分になってくれたらいいのだけど。


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