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2013.02.15

『俺に似たひと』

Xmasrose0215

今日は、午前中は雨だったけど午後から晴れて、やや暖かかった。クリスマスローズの花が咲き始めた。一方、今週からスギ花粉も飛び始めたようで、また憂鬱な季節がやってきた。

そんな折り、内田樹先生の盟友である平川克美が書いた『俺に似たひと』医学書院を読んだ。この本は、著者が「俺に似たひと」、つまり著者の父親の介護について語ったもの。母親の死亡後、独り暮らしとなった父親を介護するために、実家で共に暮らし、日中は仕事に出かけ、帰ってきて食事、入浴等の世話をするという生活を続けた。

そんな生活が淡々と綴られていて、暗くなりがちな話であるにもかかわらずそうなっていないのは、著者の性格が反映されているのだろう。

介護する側とされる側、両方に思いを馳せながら読んだ。とても心に残る本だった。

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2013.02.01

『64』

Primula0201

あっという間に1月も終わり、今日から2月。寒さが厳しかった今週前半に比べて後半はやや暖かかったけど、まだまだ寒い日が続くのだろうなあ。

庭のプリムラ・ジュリアンの花が今年も咲いた。寒さにもめげず、結構丈夫で長持ちしてくれる。

今年最初に読んだ本は、横山秀夫『64』文藝春秋。横山さんの作品は、以前『陰の季節』、『半落ち』等を読んだことがあり、面白かった記憶がある。その横山さんの7年ぶりの新作が、各メディアでかなり評判が高いので読んでみた。

読み始めて、高村薫の合田雄一郎シリーズのような、濃厚な、一種息苦しさを感じるような味わいを感じた。どちらも警察官が主人公で、警察という巨大な組織の中での人間の有り様が描かれている点が共通している。

しかし、この作品では主人公は警察官だけど、刑事ではなくて広報官であるところに特徴がある。そして、それゆえにマスコミへの対応に苦慮する姿が、自身が元新聞記者だった横山さんだけに、非常にリアルに描かれていて、強く興味を惹かれた。

そして物語の軸になるのが、未解決の誘拐事件。この事件を巡って、様々な人物が入り乱れて動いていく様は、非常にサスペンスフルだった。

久しぶりに、そして新年1冊目に、読み出したら止まらない本に出会えた。今年は非常に幸先がいい感じだ。間違いなく傑作。一食抜いても是非。

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