« 『挨拶はたいへんだ 』 | Main | 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 »

2013.04.05

『ペコロスの母に会いに行く』

Sakura0405

週末、近所のお寺へ桜を見に行ったら、満開には少し早かった。でも、明日からの雨で散ってしまうだろうなあ。

NHKBSで放送された、『ペコロスの母に会いに行く』というプレミアムドラマに興味を惹かれたので録画しておいた。

数日後、図書館に行くと、『ペコロスの母に会いに行く』の本があったので速攻で借りてきて読んだ。

作者の岡野雄一さんは、長崎在住の無名の漫画家。今は施設で暮らす認知症の母との日々を、4コママンガで描いている。

元々は自分が編集者を務めていたタウン情報誌に連載していたものを、集めて自費出版したところ、地元でかなり評判になり、それを地元の新聞社がエッセイや新作を追加して出版したという。

認知症の母との生活が、非常にユーモラスに描かれている一方で、母や、亡くなった父との思い出なども書かれおり、しんみりさせられるところも多くあった。また、途中に挿入されているエッセイも、非常に味わい深いものだった。

それから数日後、ドラマの方を見た。主役はイッセー尾形。母親役は草村礼子。岡野さんとお母さん本人が登場するドキュメンタリーの部分もあり、マンガのコマ自体を映したものや、アニメーションの部分もあり、ドラマの方も、本にはないエピソードがあったりと、非常にバラエティに富んだ内容だった。

どちらも、「忘れること、ボケることは、悪いことばかりじゃないんだ。母を見ていてそう思った」ということがメインテーマになっていた。オカダも、記憶力がいいことだけが取り柄だったのに、最近はどんどん物覚えが悪くなり、特に人の名前が出てこないことが多くなっている。嫌なこと、どうでもいいことは忘れてしまった方がいいってことだろう。

ドラマの方は放映が終わってしまったからともかくとして、この本はとてもいい本だった。

そして、映画化もされるという。どういう作品に仕上がるのか、楽しみだ。

|

« 『挨拶はたいへんだ 』 | Main | 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 »

Comments

オカダさん、こんばんは。

急遽お知らせしたい事があって、こちらを訪ねたら新しい記事がアップされていました~
面白そうな本ですね~
是非是非読んでみたいと思います。

さて、お知らせの儀ですが・・・

<河合隼雄物語賞・学芸賞 創設記念>
『村上春樹 公開インタビュー in 京都-魂を観る、魂を書く-』
抽選受付のお知らせ

というものが、会員になっているe+(イープラス)というチケットサイトからメールで届いたのです。
案内によると、抽選受付は
4/8(月)12:00〜4/15(月)23:59 で、
e+(イープラス)会員でないと応募できません。
詳しくは、下記ULRをご覧になってくださいませ。。

http://cc.eplus.jp/c/tl?i=TjMEoPW2iAmzkiob

Posted by: Poke | 2013.04.05 at 06:31 PM

Pokeさん、こんばんは。

わざわざお知らせ下さり、ありがとうございます。くじ運の非常に悪いオカダですが、ともかく申し込んでみます。

Posted by: オカダ | 2013.04.08 at 07:34 PM

これ去年図書館から借りて来て子どもと読みました〜。
プレミアムドラマよりも先にEテレの『ハートネットTV』でドキュメントが放映されたのを観ました。
とてもわたしには真似できない認知症の親へのやさしいまなざしには驚かされました。
こうして自分の生活を客観的に見ることで、落ち着いて、一歩引いて、冷静に考えられるのかも知れないなあ、と思いました。

独身の頃、実家では祖母が認知症になり、両親の介護を手伝いましたが、父にしてみれば自分の親なのでふがいない姿が情けなかったのでしょう。よく怒っていました。
アルツハイマーは遺伝なので、わたしにも症状が出るかも知れないし、幸いにしてその遺伝子は持ってないかも知れない。
いまは検査でそういうことがわかるとは言っても、それだけが認知症の発症の理由にはならないですよね。

既に自分の親もこんなふうになっていておかしくない年齢です。
一歩引いて笑って見られたら、お互い気持ちが楽になるのかも。

Posted by: ヤヤー | 2013.04.10 at 12:53 AM

ヤヤーさん、こんばんは。

>プレミアムドラマよりも先にEテレの『ハートネットTV』でドキュメントが放映されたのを観ました。

そうでしたか。また再放送されないかな。

>とてもわたしには真似できない認知症の親へのやさしいまなざしには驚かされました。

ほんとにそうですよね。高齢者への虐待も多いそうですし。僕にも到底真似できそうにありません。

>こうして自分の生活を客観的に見ることで、落ち着いて、一歩引いて、冷静に考えられるのかも知れないなあ、と思いました。

それはあるでしょうね。専門の人にケアしてもらっているという安心感もあるでしょうし。

>父にしてみれば自分の親なのでふがいない姿が情けなかったのでしょう。よく怒っていました。

わかる気がします。いつまでも親にはしっかりしていてもらいたいです。だんだん歳をとってくると、そういう訳にもいかないでしょうが。

遺伝子を調べたらいろいろなことがわかるというのもちょっと怖い気がしますが、予防という面ではいいんでしょうね。

>一歩引いて笑って見られたら、お互い気持ちが楽になるのかも。

ホントそうですよね。

Posted by: オカダ | 2013.04.10 at 06:49 PM

Pretty! This was an incredibly wonderful article. Thank you for supplying this information.

Posted by: how to configure best cable the best modem for xbox 360 | 2014.12.22 at 01:11 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 『挨拶はたいへんだ 』 | Main | 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 »