映画『桐島、部活やめるってよ』
お盆が過ぎても猛暑が続いていたのが、先週末の雨でだいぶ涼しくなった。そして今週末も雨。庭のアメリカンブルーも雨に濡れてしっとりしている。
そんなおり、映画『桐島、部活やめるってよ』を家で見た。朝井リョウのデビュー小説を映画化したもので、監督は吉田大八。主演は神木隆之介。ヒロインは『あまちゃん』のユイちゃん役の橋本愛。他に、同じく『あまちゃん』にGMTの入間しおり役で出ていた松岡茉優も出ていた。
主人公は、高校2年生、映画部の部長の前田。バレーボール部の部長・桐島が部活を辞めるという噂が校内を駆けめぐるところからストーリーが進んでいく。
それが、同じ時間が別の登場人物の視点で語られる部分が幾度かあって、非常にユニークな構成だった。そのことによって、それぞれの登場人物を通してみる現実がハッキリと浮かび上がっていた。
高校生の群像劇といったところで、現代の高校生の生態がとてもリアルに映し出されているように感じられ、すっかり劇中に入り込んでしまった。
メインのストーリーお共に展開されるサイドストーリーもバラエティに富んでいてなかなか面白かった。
高校時代のことを懐かしく思い出した。オカダは文芸部に属していたけど、実質は帰宅部で、前田のように部員たちと映画作りに熱中するということもなかった。スポーツも苦手で、勉強も特別に出来るわけでもなく、地味で暗くて、向上心も協調性も存在感も個性も華もない、パッとしない生徒だった。いわば第一の暗黒時代。でも、あの時代があったからこそ今の自分があるわけで、忘れてしまいたいということでもなく、ほろ苦く思い出すものということだ。
非常によくできた青春ドラマで、一見の価値はあると思う。今度は原作も読んでみたい。


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