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2013.10.17

『そして父になる』

台風26号が通り過ぎ、こちらも一気に涼しく、どころか寒くなり、秋らしくなってきた。

そんなおり、映画『そして父になる』を見てきた。是枝裕和監督作品にして、カンヌ映画祭審査員特別賞受賞作。是枝監督の作品を初めて見たのは、『誰も知らない』で、その内容に衝撃を受けた。そして『歩いても歩いても』も、非常にいい映画だと感じた。

そしてこの作品。たくさん宣伝され過ぎてて、物語のかなりの部分を知ってしまっているという懸念もあったのだけど、実際に見てみて、それは杞憂だった。

この作品で、親子のつながりは血なのか共に過ごした時間なのか、という、非常に重い問いかけを見る側は突きつけられ、主人公たちの選択を、固唾をのんで見守るしかなかった。

その過程で、福山雅治が演じる主人公の人間としての変化を見て取ることができて、是枝監督らしく抑えたタッチで描いているのだけど、非常に見応えがあった。仕事のこと、親との関係等、いろいろ考えさせられる内容だった。

主人公が、エリート然としたちょっと嫌な感じの人間として描かれているので、感情移入しづらく一歩退いて見ることができた分、様々な人の視点から見ることができたのもよかったと思う。

尾野真千子や真木よう子も役にはまっていたし、リリー・ フランキーや樹木希林もいい味を出していた。夏八木勲、井浦新と高橋和也がワンシーンだけ登場して、非常に贅沢な使い方だった。

主人公と、高橋和也が演じる人物との関係に確信が持てなかったけど、パンフレットによると、高橋和也が演じる人物の方が兄とのことだった。

そしてラストはやっぱり目頭が熱くなってしまった。予想以上に、非常に素晴らしい映画だった。TVで放映されたら是非見てみることをオススメします。

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