伊勢正三 尾崎亜美 バレンタインコンサート
暦の上ではもう春なのに、まだまだ寒い日々が続いている。今日はこちらでも、雪こそ降らなかったものの、強風が吹き荒れて交通機関が乱れ、とても寒い一日だった。
そんなおり、先日「伊勢正三 尾崎亜美 バレンタインコンサート ~冬の贈り物~」と題したコンサートがあったので、出かけてきた。
オカダはフォークデュオ「風」の頃から伊勢正三の大ファン。2年前にも県内でコンサートが開かれたのだけど、2月の一番寒い時期で、会場もちょっと遠いこともあって、行くのを泣く泣くあきらめた。そのこともあって、今年こそと思いたった。
オープニングは、バレンタインコンサートにふさわしく、正やん、尾崎亜美さん、ベース、ギター、キーボードの5人による「あの素晴らしい愛をもう一度」。
正やんは、赤のドットのシャツにジーンズというスタイルで、四国が思いがけず寒く、きのうの朝は雪が降っていたとトーク。
続いては、亜美さんがメインで「海岸通」。
その後、亜美さんのパートに移り、キーボードを弾きながら、ベースの小原礼さんとのデュエットで、
「My Song For You」
「マイ・ピュア・レディ」
「春の予感」
「シーソー」
「BENGAL BABOO BABE」
「伝説の少女」
「スープ」
を熱唱。正やんが、「女性版エルトン・ジョン」と紹介したとおり、豊かな声量、広いオクターブの声、ビブラートの効いた張り、艶のある声に、ときに繊細に、ときにダイナミックにキーボードを弾きながらの歌には、圧倒されてしまった。
ちなみに、小原さんは、サディスティック・ミカ・バンドの初代ベーシストにして、プロデューサー、作曲家であり、亜美さんの配偶者だそうだ。
続いて正やん、ベース・、ギター、の三人が登場。正やんは、ウグイス色のジャケットに白いシャツに着替えていた。そして亜美さんの名曲「オリビアを聴きながら」の歌にチャレンジ。
亜美さん、小原さんが退場した後、
「あの唄はもう唄わないのですか」
「暦の上では」
「雨の物語」
「青い夏」
と熱唱。べースもドラムスもいないにもかかわらず、非常に分厚く多彩なサウンドだった。何より正やんの奏でるギターは、超絶技巧でキレがあり、また美しい音で、歌以上に心に染みこんだ。
キーボードは、「センチメンタル・シティ・ロマンス」のメンバーである細井豊さん、ギターは岩井真一さん。
続いて、「月が射す夜」。アルバム『Moony Night』の最初の収録曲で、オカダの大好きな曲であり、この歌が聴けて、今日来て本当によかった、もう思い残すことは何もない、と、一瞬だけ思った。
続いては「22才の別れ」。「バレンタインコンサート」だけに、演奏しないのでは、と心配していたのだけど、しっかり演奏してくれた。あの美しいギターのフレーズを目の前で聴くことがでてきて……、以下同文。
そして、自分の作る歌は別れの歌がほとんどだけど、その中で珍しいハッピーな曲を、ということで「お前だけが」。
そして最後に亜美さんも再登場して「ささやかなこの人生」。観客の一部の人たちが立ち上がったので、オカダもつられて立ち上がり、頭上で手拍子。会場の盛り上がりも最高潮だった。
アンコールは、亜美さんの「天使のウインク」。
そして正やんが爪をヤスリで研いだ後、「海風」。これまたオカダが最高に好きな曲だったので、非常にうれしかった。
最後は、今の季節にピッタリの「なごり雪」。
全21曲、約2時間半に及ぶ充実したコンサートだった。一生の思い出になった。
観客は、団塊の世代の人たちを中心に、やはり年代が結構高めだった。
帰りのタクシーで若そうな運転手に、「伊勢正三、風」って知ってるかと尋ねたら、知らないという答えが返ってきた(^^i。
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