郵政民営化、その2
先月、近くの郵便局が合理化されて時間外窓口が廃止になり、通常の営業時間以外では郵便物を受け付けてくれなくなった。そして、不在で受け取れなかった郵便物は、毎日再配達することになるという。
オカダは仕事で結構郵便局を利用するのだけど、今までは平日5時以降や土日でも郵便物を発送したり受け取ったりできたので、とても便利だった。だけど、それももうできなくなってしまった。
合理化の結果、局員が2人よそへ転勤になった。その後は、地元の「ゆうメイト」と呼ばれるアルバイトで補うそうだ。2家族5人がこの町からいなくなってしまったわけで、過疎の町にはかなり痛い。
週刊文春の4月5日号の記事によれば、郵便局の正規職員26万人に対して「ゆうメイト」は12万人もいて、年収は200~300万年弱だとか。正社員の平均年収は650万円で、生涯賃金を比べると正社員とゆうメイトの経済格差は5倍以上にもなるという。
オカダの知り合いにも配達のゆうメイトをしている人がいるけど、実際のところ重労働の割に待遇はよくないそうだ。
賃金の安いアルバイトを多く雇い、彼らに重労働をさせ、儲からないサービスは切り捨てる。利益を得ることが目的の民間会社なら当然の行動、ということになるのだろうなあ。
いよいよこの10月には郵政民営化が実行される。それに向けて着々と準備が進んでいるようだ。危惧したとおり、過疎地の利用者にとってはデメリットの方が多そうだなあ。でもこれは国民が選択したことなのだから、今さら愚痴を言っても仕方ないことだけど。
過去の記事「郵政民営化について」はこちら。
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