2008.12.09

『ジブリの絵職人 男鹿和雄展』

Ogaten1209

先日用事があって市内へ出かけたおり、美術館で開催されてた『ジブリの絵職人 男鹿和雄展』を見てきた。

男鹿和雄さんは、72年から多くのアニメーション作品の背景を手がけ、映画『となりのトトロ』製作の際にスタジオジブリに参加して美術監督を務め、以来、ほとんどの作品の背景を手がけている。

オカダもジブリ作品は好きでほとんど見ている。中でも『となりのトトロ』に出てくる風景には、猛烈にノスタルジーをかきたてられた。美術にはほとんど興味がないけど、これは是非見ておきたいと思った。

会場では、スタジオジブリに参加する前に手がけた作品の背景画から始まり、様々な作品の背景画やデッサンなど、想像以上にたくさん展示してあった。劇場版『あしたのジョー2』なんて作品にも関わっていたそうだ。

どの絵も本当に細かくて、色鮮やかで、ついつい見入ってしまった。先を急いだつもりでも、1時間以上かかってしまった。平日の夕方ということで、人は割合少なくてよかった。

有料(\500)だけど音声ガイド用の携帯プレーヤーの貸し出しサービスがあって、絵の説明や、映画音楽を聴くことができて、とても便利だった。

また、絵だけじゃなくある映画の一場面のセットも据えてあって、面白かった。ネタバレになるといけないので詳しくは書かないけど。

さらに、アニメの制作の過程や、男鹿さんの絵の道具、絵を描く過程の写真やビデオなども展示してあって、非常に充実した展示だった。

最後のコーナーには、トトロの折り紙を折れるところや、グッズを販売しているところもあって、なかなか盛り沢山だった。

展示を見て、スタジオジブリのアニメをブルーレイディスクで早く見たいという思いに駆られた。さぞ綺麗だろうなあ。早く発売されるといいなあ。

公式ブログはこちら。
http://www1.ntv.co.jp/oga/blog/

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2007.08.22

『土佐源氏』

ちょっと間が空いてしまったけど、先日書いたエントリー、「宮本常一生誕百年記念の集い」というイベントの続き。

佐野眞一さんの講演に続いては、坂本長利さんの独り芝居、『土佐源氏』が上演された。

坂本長利さんは、島根県出身の俳優で、最近ではTVドラマ『Dr.コトー診療所』に村長役で出ていたそうだ。

そして演目の『土佐源氏』は、宮本常一の著書『忘れられた日本人』岩波文庫 に収められている話で、宮本常一が、昭和30年頃、土佐(高知県)の檮原村に住む盲目の老人から、その一生について聞き取りした話をそのまま書きしるしたもの。その話は人情が豊かで、男と女の関係の摩訶不思議さ、またエロティシズムに満ちあふれてもいる。

坂本さんは、この芝居を40年間演じ続けてきたそうで、上演回数は1000回を越すという。

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これは進行役の人が前説を行っているところ。ステージの上に台が置かれ、隅に大きなロウソクが灯された。当然ながら、上演中は撮影禁止。

芝居は、原作に忠実でいながら、老人の声や女性の声色を使い分け、表情、動き等、非常に多彩な表現力で、すっかり圧倒され、その妖しい世界に引きずり込まれてしまった。まさにこれが「芸」というものだなあと感心した。

老人が元は博労(ばくろう、牛馬の仲買商人)だったという設定もあってか、衣装の着物に鈴をつけてあって、それを効果的に鳴らすところなども、長年やってるだけあって、計算され尽くした感じだった。

場面転換なし、出ずっぱりの1時間にもかかわらず、あっと言う間に過ぎてしまった。

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上演後、坂本さんが挨拶に出てきたところ。芝居とは打って変わって、今年78歳を迎えるとは思えない程ハツラツとしていて驚いた。

生の芝居を見るのは久しぶりだったのだけど、本当に素晴らしい芝居だった。坂本さんには、ずっと元気で芝居を続けてもらいたい。坂本さんも言ってたけど、この芝居は本来こういう大ホールじゃなくお座敷のようなところでやるものだそうで、そういう場所でもう1度見てみたいなあ。

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