2009.10.23

『ウェブはバカと暇人のもの 』

家の周りに満ちあふれていたキンモクセイの香りも、徐々に弱まってきた。だんだん秋が深まりつつあるのを感じる。

今週は、仕事で結構忙しかった。不況の折り、有り難いことではあるけど、気分的には早くリタイアしたいなあ、などと妄想してしまう。かといって毎日が日曜日というのも時間を持て余すかもしれないけど。

そんな折り、中川淳一郎『ウェブはバカと暇人のもの 』光文社新書を読んだ。著者はフリーの編集者で、インターネットのニュースサイトの編集もしていて、ネットでの情報発信に関するコンサルティングやプランニングも行っている。

注目を集めるためか、過激なタイトルがついているけど、中身は結構まともな、ビジネスでネットを利用したい人向けの内容だった。

Windows3.1の載ったPCで、様々な困難を乗り越えて初めてインターネットに接続したときの感動は今でも覚えているけど、あれから10年余の歳月が流れて、ネットは生活になくてはならないものにはなったけど、ただのツール、目的ではなく手段の一つになってしまった感がある。その現状が寂しくもあるけど、ユーザーであるこちら側もそれなりに成熟したということだろう。オカダも昔は趣味はパソコン、なんて言ってた時期もあったなあ。

この本の第5章のタイトルは、「ネットはあなたの人生をなにも変えない」。概ねそのとおりだろうけど、知り合いの結婚相手を見つけるためにその人のホームページを作って、それでうまくいった経験を持つオカダとしては、少しの可能性はまだ残っているように思う。でも、あの当時だからよかったけど、今だったらとてもできないだろうなあ。

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2008.04.16

『米原万里の「愛の法則」』

米原万里 『米原万里の「愛の法則」』 集英社新書 を読んだ。この本には米原さんの4つの講演が収められている。

最初の「愛の法則」は、米原さんのお得意のテーマの一つで、男と女の性と愛を古今の小説や生物学の蘊蓄を傾けて面白おかしく語っている。

2番目の「国際化とグローバリゼーションのあいだ」では、アメリカ人のいうグローバリゼーションとは、自分たちの基準を押しつけることであり、日本人の思う国際化とは世界の基準に自分を合わせることだ、と日本の現状に警鐘を鳴らしている。

3の「理解と誤解のあいだ-通訳の限界と可能性」では、言葉とコミュニケーション、そして通訳ということについての非常に深い内容の話になっていて、とても勉強になった。同時通訳する前には専門用語を徹底的に勉強したりといった同時通訳の様子、大変さも興味深かった。

4の「通訳と翻訳の違い」では、どうしたら同時通訳になれるか、語学が出来るようになるか、ということについて語っていて、こちらもかなりためになる内容だった。

そして、前書きを生物学者の池田清彦さんが書いていて、この本は米原さんの追悼集のように感じられた。

コミュニケーションについて、非常に考えさせられた本だった。特に3の最後で、コミュニケーションについて語った言葉には胸をうたれた。

しかし、どう考えてもタイトルは本の全体を表していない。編集者には猛省を促したい、なんて、ただ言ってみたかっただけだけど。

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2008.02.20

ネットカフェ

先日用事があって町へ出かけた際、時間があったので初めてネットカフェへ行ってみた。

何やら薄暗い店内。入会手続の後、パソコンとTVのどちらを希望するか訊かれ、パソコンを選択。個室へ案内してもらったのだけど、デスクと椅子があるだけの、想像以上に狭い空間だった。デスクの上にはPC一式が載っていた。椅子はやや大きめのリクライニング式。通路とはスライド式の板1枚で仕切られてるだけで、足は見える状態だった。

Netcafe0220

ゆったりとした椅子だったので、仮眠をとるくらいならできそうだったけど、さすがに一晩寝るのはきついだろうなあ。ちゃんとシャワー設備もあって、タオルも利用できるようになっていた。若者が、終電を逃したときとかに利用するのはいいかもしれない。

マンガでも読もうかと思ってたのだけど、ネットをちょっと見て、雑誌を読んでたらすぐに時間がたってしまった。フリードリンクなのでコーヒーを2杯飲んだ。

基本的にはやっぱり若者向けの場所なんだろうなあ。自分のPCを持ってない高校生とかが安くPCを使えるのは便利だろう。オカダだったら落ち着いた雰囲気の喫茶店で本格的なコーヒーを飲む方がいいけど、人の視線が気にならない個室というのは魅力的だ。また時間があったら行くかもしれない。

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2008.01.10

PCトラブル

きのう何気なくネットを見ていたら、突然画面が真っ黒になった。マウスを動かしても何の反応もなし。やむなく強制終了して再起動しても、やっぱり全く画面が出ない。

それからいろいろやってみた結果、どうやらビデオカードの故障らしいということがわかった。ケースを開けてみたら、内部にかなり埃がたまっていたので、あるいはそれが原因になったのかも。

幸いなことに、マザーボード自体にビデオ機能が付いていたので、ディスプレイをそっちに繋ぎ替えてなんとか通常どおり使えるようになった。

一時は文字通り目の前が真っ暗になったけど、何とか復旧できてよかった。精神的ダメージと、費やした数時間のロスは痛かったけど、PCの掃除ができたのでよしとしよう。この際だからビデオカードも最新最速のものにして、メモリも増設しようかな。内田樹先生のおニューのPCは4GB!も積んでるというし。

それにしても、今やPCなしの生活は考えられないなあ。コミュニケーションツールとして、使わない日はないくらいだけど、逆に言えば無意識のうちに生活がPCに大きく影響を受けているわけで、その辺を多少なりとも自覚しておいた方がいいかもしれない。

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2007.11.08

青いエアメール

以前紹介したオーストラリアの青年から、手紙が届いた。メルアドも教えてはいたのだけど。やっぱり手紙の方が心が籠もっているような気がする。自筆だとなおさらだ。辞書を引きながらなんとか読んだ。

Stampcard11082

切手は、いかにもオーストラリアらしいコアラの図案のものが貼ってあった。

さてさて、当然返信を送らないといけない。英作文なんて学校卒業してから全くやってないし。それでも和英辞書を引きながらなんとか書いてみた。こちらは手書きだと訂正がきかないから一太郎で作成。初めてスペルチェック機能を使ってみたのだけど、確かに便利だなあ。

文法とか全然自信なくて、できれば誰かに添削してもらいたかったのだけど、身近にそういう知り合いがいないので断念。

Airmail

そして郵便局へ出しに行った。定型航空郵便で110円と、思ったより安かった。今気がついたけど(^_^;)、窓口の人は封筒に金額を書いたシールを貼っていた。こちらも切手にしてもらえばよかったなあ。残念ながらそのときは思いつかなかった。次からはそうしよう。

オカダにとっては初めて海外へ出した手紙。飛行機に乗って、太平洋を縦断するのかと思うと、ちょっと不思議な感じがする。一週間程度で届くらしいけど、無事届くといいなあ。

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2007.09.14

『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? 』

以前ネットで評判になっていた ひろゆき(西村博之) 『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? 』 扶桑社新書 が図書館にあったので、読んでみた。

インタビューを元に本にまとめたもので、佐々木俊尚さんや小飼弾との対談も収められている。

著者は、ITについて結構冷静に見ているようだ。例えば、以前流行った「Web2.0」についても、「この言葉が一人歩きしてしまったマジックのタネは、『みんながすごいと言っているものは、すごいの法則』が当てはまります」、「Web2.0というのは、そもそも技術に立脚した話ではない」と一刀両断。そして極めつけは、「インターネットに未来的な何かがあるということ自体が、既に誤解なのです。」と。

初めてインターネットに接続したときは、世界と繋がった、ととても感動したものだけど、確かに、もう既に技術革命の余地がある「フロンティア」はもう残ってないような気がする。

一時は、インターネットによって物理的距離を無くすことができる、なんてことも言われたけど、百聞は一見に如かずで、オンラインはオフラインの壁を超えられない、つまり100通メール交換するよりも1度リアルに会う方が、やっぱりお互いに理解しやすい、ということもはっきりしてきたと思う。

それでも、オカダのように田舎で暮らす人間にとっては非常に便利な道具で、もはやインターネットなしの生活は考えられないし、ちょっと回線が不調になったくらいでオロオロしたりするのだから(笑)。

以前は、インターネットに繋ぐこと自体が目的だったような感じだけど、今は、電話などと同じコミュニケーションのためのツールの一つとして、ごく当たり前に使うようになったということだ。その分、ワクワクドキドキするような感覚はなくなってしまったなあ。

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2007.07.19

一期一会

以前、友あり、遠方より来たる のエントリーで紹介したオーストラリアの青年が、任期を終えて帰国することになり、見送りに行った。

せっかく知り合いになれたばかりだったのに、とても残念だ。でも、この貴重な出会いに感謝しないとなあ。

駅には、小学生たちも見送りに来ていて、手紙やらお土産やらを渡していた。オカダはというと、eメ-ルのアドレスを書いた名刺を渡しただけだったのに、メッセージ付の絵ハガキをもらい、嬉しい反面申し訳ない気持ちになった。お別れのときは、「Good luck!」くらいしか言えなかった。

帰国したら大学に戻って勉強して、将来は翻訳の仕事に就きたいという。日本語もかなり上手だったし、ゆくゆくは日本とオーストラリアとの文化の橋渡しをするような活躍をしてくれるといいなあ。そしていつの日か、彼の地で再会できたらいいなあ。

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2007.06.29

あの子のことがもっと知りたいバトン

柚木さんから頂いた『あの子のことがもっと知りたいバトン』、受け取ってから既に1月以上たってしまった。またとても遅くなってごめんなさいm(__)m。

1.そんな6人にバトンを回す(回す人を最初に書いておく)

やりたい人がいたら、やってみてください。

2.お名前は?
 オカダ ノボルです。

3.おいくつですか?
 永遠の17歳(笑)。

4.ご職業は?
 しがない自営業。

5.ご趣味は?

 本を読むこと。ついついネットで買った本が部屋に溢れている(笑)。
 あとは、家で映画を見ること、たまにジャズを中心とした音楽を聴くこと。
 そして去年から始めたガーデニング。

6.好きな異性のタイプは?
 ツンデレ系の人。

7.特技は?
 これといってなし。

8.資格は何か持ってますか?
 普通自動車免許くらい。

9.悩みはありますか?
 景気がよくないこと。まあ、なんとかなるでしょ(笑)。

10.好きな食べ物?嫌いな食べ物は?
 好きなのはカレーライス、ラーメン、そしてお肉系のスキヤキ、ステーキ、しゃぶしゃぶとか。食べ物に関しては、全然こだわり派じゃないなあ。

 嫌いな食べ物は、納豆。何度か挑戦したけどだめだった。

11.最近の喜怒哀楽は?

 先日、たまたま女優さんと少しだけ話す機会があって、すごく嬉しかった。雑誌では見たことがあったけど、実物はさすがに綺麗だった。出演した映画は見たことないんだけど。

 取引先に、もの凄く感情の起伏の激しい女性がいて、何かの拍子に地雷を踏んでしまうと、機嫌が悪くなって2日から5日はろくすっぽ口をきいてもらえなくなる。何がいけなかったのか決して教えてくれないので、あれこれ反省して自問自答してみるばかり。こないだも機嫌が悪くなって、こちらも3日間嫌な気分だった。なるべく接したくないけど、仕事だから仕方がない。春樹さんならそんなに腹を立てずにやり過ごすんだろうなあ。

 育てていた桃太郎トマトを、枯らしてしまった。殺虫剤をかけたのがよくなかったのかもしれない。かわいそうなことをしたなあ。

楽 

 ブログに書いた『読書の腕前』や『古本暮らし』を読んだとき。やっぱり面白い本を読んでいるときが一番楽しい。

12.今年のクリスマスの予定は?

 家でケーキを食べるだけでしょう。

13.最近告白されましたか?

 されてないです(;_;)。

14.最近お気に入りの曲は何ですか?

 荒井由実の『雨のステーション』。6月にはこれを聴きたくなる。

15.1番キュンとした話を教えて下さい。

 町づくりの集まりで、ある地区を訪ねたとき、その地区の人たちがものすごく歓待してくれ、とてもうれしくてありがたかった。

16.お気に入りのブランドを教えて下さい。

 NEWYORKERとか、POLO RALPH LAURENとか。

17.最近の買い物状況を教えて下さい。

 相変わらず、ちょこちょこネットで本を買っている。でもだんだん部屋に溢れてきたので、量はやや抑え気味(笑)。

18.猫派ですか?犬派ですか?

 猫も嫌いじゃないけど、どっちかというと犬派。

19.貴方が愛する人へ一言。

 愛してるよ。

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2007.06.19

言葉の力

松山在住のミステリー作家、大野優凛子さんの「言葉の力」と題した講演会があったので行ってきた。とてもいい話だったので、印象に残ったことをメモしておく。

人に気持ちを伝えるには言葉を使わないといけない。より上手に伝えるためには、語彙を増やすことが大切。「寂しい」とか「美しい」といった意味を、それぞれ「寂しい」や「美しい」という言葉そのものを使わずに表現してみることは、語彙を増やすのに役立つ。

言葉にはマイナスの力を持つものがある。「でも」、「だって」、「どうせ」という言葉や、「ウザイ」、「キモイ」という言葉は使わないようにしたい。「ウザイ」や「キモイ」という言葉を使い続けていると、顔の筋肉もそれに慣れてしまって悪い顔になってしまう、と

特に言葉に力があることを示す端的な例は、人の名前。それぞれ名付けた人の思いが名前には込められている。

初対面の人と話すときに、相手のことを何か誉めるようにしているという。それによって相手とうち解けやすくなるという。
#そういえば内田樹先生も、自らを誉める達人だと書かれていた。やはり大切なことなのだなあ。これから早速取り入れてみよう。

もうひとつ、海外旅行に行くときには、必ずその国の「こんにちは」と「ありがとう」の言葉を憶えていくという。そのことが旅行する上でとても役に立つと。

また、瀬戸内海の至るところに、先の戦争で沈んだ船や潜水艦の慰霊碑などが残っている。今後は、そういった「戦争の記憶」を、若者に語り継いでいくような、なおかつ若い人でも興味をもって読めるような小説を書いていきたいということだった。

現役の作家の話を聞くという機会は滅多にないので、貴重な経験だった。といっても大野さんの小説は読んだことがないので、とりあえずこのエッセイ集でも読んでみよう。

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2007.05.25

正解?

今日は朝から強い雨。

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雨露がのったナンテンの葉っぱ。

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アジサイの花も咲き始めた。梅雨の季節の訪れを知らせてくれているようだ。

ほぼ日刊イトイ新聞のサイトで連載されている、山田ズーニーさんの「おとなの小論文教室。」 を毎週楽しみにしている。

今週のレッスンのタイトルは、「操作される質問」。今回も、とても考えさせられる内容だった。特に、紹介されていた読者の裕一さんからのメールが記憶に残った。

女性に2着の洋服を見せられて
「こっちとこっちのどっちが似合う?」
という質問みたいなことです。

もちろん女性本人は
決めているときづいてないかもしれないし、
本当に聞きたいのかもしれませんが、
「こっち」というと
「そうかなぁ‥‥」と言われることも
ありえると思ってます。

私の中では
「彼女が思っている方と逆を選ぶと
 機嫌を損ねるかもしれない」
と勘ぐってしまっているので
当たりはどっちだ?という
意見よりも正解を求められている心境なのです。

オカダも、たまに母親から「どっちが似合う」と訊かれることがある。それに対してこちらがどう答えても、母親の選択に僅かでも影響を及ぼすことがないのはわかっているので、いつも適当に答えている。

それに対して裕一さんは、彼女が思っている方を選ぶようにしている。それは裕一さん流の気配りなのだろう。オカダは、相手が誰であれ、そんなことは考えたことがなかったので、ちょっと驚いた。人から「気が利かない」と言われるのはそういうところにも原因があるのかもしれない(笑)。どれが「正解」か、よく見ていれば、察しがつくのかもしれない。うまく正解を答えることのできる人が、コミュニケーションのうまい人、ということになるのかも。特に相手が女性の場合は。

これって、このレッスンを通して山田さんが言いたいこととは逆の考えなのだろうけど、そんなようなことを感じた。

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