2005.10.20

『人生後半戦のポートフォリオ』

hoddyさんが、以前御紹介した 水木楊 『人生後半戦のポートフォリオ』 文春新書 を読んだ感想をブログにエントリーしてくださった。この本は1年ほど前に読んで、非常に考えさせられた本だ。内容についても、hoddyさんが的確に紹介されている。

カネ、モノ、自由な時間は三者択一の関係がある。
100%=M(MONEY)+G(GOODS)+FT(FREE TIME)
例)Mが減れば、GとFTが、あるいはどちらかが増える。

この2行目の式は恒等式になっている。100%というのは、人間の人生全体を表すものだと考えてもいいと思う。英語で言うとリソースという言葉が近い感じがする。

我が身を振り返ってみても、M(MONEY)を増やすためにFT(FREE TIME)をどうしても犠牲にせざるを得ない。また、オカダはモノにこだわる性格なので、本やCD、ビデオなどがどんどん増えてしまい、それによってM(MONEY)や、モノを管理するためのFT(FREE TIME)も犠牲になってしまっている。

この本に従って自分の時給を計算してみた。すると、5分当たりでも無視できない金額になることがわかり、改めて時間の貴重さを認識した。万人にとっても1日は24時間しかないし、しかも自分の人生がどれくらいあるか、わからない。『「時間」って奥が深いですね』というhoddyさんの意見に激しく同意。

大切なことは、「時間を自分の選択にもとづいて最も有効に過ごそうとしたとき、時間は初めて最も価値のある財になる」ということを日々はっきりと自覚していることではないだろうか。

hoddyさんの今の理想を数式にすると・・・

時間×努力×才能×運
  = 快楽-苦痛+健康+カネ+モノ+無駄
    = 人生

ということだそうだ。「無駄」というものを重要視しているところが興味深い。確かに、何事においても無駄は必要だと思うし、逆に言うと無駄を徹底的になくそうとすることは、極めて危険なことのように思う。

今回hoddyさんのエントリーを受けてこの本をパラパラとめくってみたが、哀しいかな内容をほとんど忘れていた。とても内容の濃い本だから、もう1度読んでみよう。いつになるかわからないけど(笑)。

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2005.05.24

人はなぜ働くのか?

内田先生がブログの資本主義の黄昏 というエントリーで、仕事について書かれている。

「オーバーアチーブ」という言葉を以前どこかで聞いたことがあると思ったら、内田先生の畏友である平川克美さんの『反戦略的ビジネスのすすめ』洋泉社 に出ていたのを思い出した。

平川氏は言う。

社員もまた自分がオーバーアチーブしたいという根源的な欲求を持っている。オーバーアチーブとは、「その仕事をしますと約束した以上の仕事をすること」。ではこの根源的な欲求はどのようなもので、どこから生まれてくるのか。

人は、お金や地位、達成感や充実感のために仕事をするのではない。仕事とは根源的、本質的に人を惹きつけるものである。

ではなぜ仕事が面白いかと言うと、その面白さは「ビジネスが提供する人間関係の面白さに起因する」のである。

そういえば内田先生も、『疲れすぎて眠れぬ夜のために』角川書店 の中で、「仕事の目的は結果として価値あるものを作り出すことではないのです。」、「人間が仕事に求めているのは、突き詰めて言えば「コミュニケーション」です。」と語っておられる。

さらに、「やったことに対して、ポジティブなリアクションがあると、どんな労働も愉しくなります。」「応答が返ってくるなら、人間は何でもやります。」と。

最初読んだときには、お二人のお考えはいまひとつ理解できなかったが、日々先生のお書きになったものを読み続けることで、少しずつ理解できつつあるように思う。やはり先生のお考えはとても深い。いきなりブログのエントリー単体を読んでも、理解するのは難しいのかもしれない。

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